ヨコハマ映画祭、40回目の表彰式 「映画人には特別」

 横浜の映画ファンが中心となって運営する映画の祭典「ヨコハマ映画祭」の表彰式が3日、横浜市中区の関内ホールで開かれた。第40回の節目の年。役所広司さんら銀幕のスターが受賞の喜びを語ると、会場は大きな拍手に包まれた。受賞作も上映され、約900人の観客がスクリーンに見入った。

 「寝ても覚めても」が作品賞、監督賞など計6冠を達成。同作で助演女優賞に輝いた伊藤沙莉さんは「ずっと夢だった賞をもらえてすごくうれしいです」と涙を浮かべて喜んだ。「万引き家族」で同賞を受賞した松岡茉優さんとは「子役のころからの親友」といい、松岡さんも「2人で賞をもらえてうれしい。次は主演女優賞を目指したい」と互いに笑顔を咲かせた。

 役所さんは「孤狼の血」で同映画祭初となる3度目の主演男優賞に輝き、「ヨコハマ映画祭は、われわれ映画人にとっては特別な賞です」と喜びを語った。会場内では、同作で助演男優賞を受賞した松坂桃李さんに花を手渡すファンで長蛇の列ができた。

 「モリのいる場所」で、特別大賞に選ばれた山崎努さんは「妻役の樹木希林さんがいてくれたら喜んでくれたと思います。次回作も頑張ります」と話し、大きな拍手が送られた。

「ヨコハマ映画祭」の表彰式に集まった銀幕のスターら

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