「電話」を使用した緊迫のサスペンス映画、注目の5選

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2019年2月22日(金)より新宿武蔵野館/ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

「電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する」というシンプルな設定ながらも、予測不可能な展開で観る者を圧倒させ、第34回サンダンス映画祭では、『search/サーチ』(NEXT部門)と並び、観客賞(ワールド・シネマ・ドラマ部門)を受賞した映画『THE GUILTY/ギルティ』。第91回アカデミー賞®外国語映画賞 デンマーク代表にも選出されたこの作品が、2月22日(金)より新宿武蔵野館/ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開される。

本作の鍵となるのは「電話」。会話する相手の表情はもちろん、背景が見えない状況の中、耳にする音だけを頼りに物語が展開されていく。観客の想像力が掻き立てられる分、物語の緊張感も増すアイテムである「電話」。そんな「電話」を使った傑作映画5作品をピックアップした。

『THE GUILTY/ギルティ』2月22日公開

監督:グスタフ・モーラー
出演:ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィー

真夜中の緊急指令室。誘拐された女性からの通報。
解決の手掛かりは電話の声だけ。

2018年、『search/サーチ』とともに、サンダンス映画祭にて観客賞を受賞した本作。
緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退き、交通事故による緊急搬送を遠隔手配するなど、些細な事件に応対する日々が続いていた。そんなある日、一本の通報を受ける。それは今まさに誘拐されているという女性自身からの通報だった。彼に与えられた事件解決の手段は”電話”だけ。車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い・・・。微かに聞こえる音だけを手がかりに、“見えない”事件を解決することはできるのか―。ジェイク・ギレンホール主演によるハリウッドリメイクも決定、本年度アカデミー賞外国語映画賞でのノミネートが確実視されている話題作。

『トーク・レディオ』(1989年公開)

監督:オリバー・ストーン
出演:エリック・ボゴジアン、アレック・ボールドウィン、エレン・グリーン、レスリー・ホープ、ジョン・C・マッギンレイ

お前らは、無だ

『ウォール街』など、名作を生み出してきたオリヴァー・ストーン監督作品。
テキサス州ダラスの地方ラジオ局の人気番組「ナイトトーク」のパーソナリティでユダヤ人の主人公・バリーの元には毎日のたくさんの電話がかかってくる。あらゆる人種・階層の人々からかかってくる悩み相談の電話に対してことごとく毒舌をふるって答え、社会の矛盾に対し怒りをぶつけて支持を集めていた。
そんな彼に番組の全国ネット化の話が持ちかけられるが、リスナーを罵倒する彼に反感を持つ者も多く、やがて彼を悲劇が見舞う・・・。欧米で議論を呼んでいる“ショック・ラジオ”を舞台に、マス・メディアと聴取者との間の敵意と憎悪を描く。

『フォーン・ブース』(2002年公開)

監督:ジョエル・シュマッカー
出演:コリン・ファレル、キーファー・サザーランド、フォレスト・ウィテカー、ケイティ・ホームズ
ラダ・ミッチェル

電話を切れば、殺される

『タイガーランド』のジョエル・シューマカー監督&コリン・ファレルのコンビが再タッグを組んで放つサスペンス・スリラーの秀作。
軽薄で傲慢な人生を送ってきた自称・敏腕パブリシストの主人公・スチュ。傲慢で嘘をつくことを何とも思わない彼は、電話ボックスに入り、結婚指輪を外してクライアントの新進女優パメラに電話をかける。しかしスチュが受話器を置いて外に出た途端にベルが鳴り、思わず受話器を取ってしまった彼は、謎の人物からの「受話器を置いたら命はない」という電話越しの脅迫に、次第に追い詰められていく・・・。電話ボックスを舞台に繰り広げられるスリリングな異色サスペンス。

『セルラー』(2004年公開)

監督:デヴィッド・エリス
出演:キム・ベイシンガー、クリス・エヴァンス、ジェイソン・ステイサム、エリック・クリスチャン・オルセン、ノア・エメリッヒ、ウィリアム・H・メイシー

この電話が切れたら・・・、彼女は終わる。

『L.A.コンフィデンシャル』でアカデミー助演女優賞を受賞した、キム・ベイシンガー主演。
高校の科学教師である主人公・ジェシカ・マーティンは家族と平穏に暮らしていた。しかしある日突然、自宅に押し入ってきた男たちに誘拐され、ある家の屋根裏部屋に監禁。そしてその部屋にあった電話器を破壊して出て行く。ジェシカは粉々になった電話器の部品を組み直し、発信を試みる。たまたま繋がったのは見ず知らずの青年ライアンの携帯電話だった。最初はイタズラ電話と思い、相手にしなかったが、次第にジェシカの切迫した声に押され、切れそうになる電池を持たせながらジェシカ一家救出の為奔走する。またライアンから捜索依頼を受けたボブ・ムーニー巡査部長も事件に巻き込まれていく・・・。ノンストップ・サスペンス・スリラー。

『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』(2013年公開)

監督:スティーブン・ナイト
出演:トム・ハーディ、オリビア・コールマン(声のみ)、ルース・ウィルソン(声のみ)、アンドリュー・スコット(声のみ)、ベン・ダニエルズ(声のみ)

人生をつなぎとめるもの それは一本の電話だけ

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『ヴェノム』のトム・ハーディ主演で、ロサンゼルス映画批評家協会賞やイギリスのインディペンデント映画賞など、世界中で称賛された。順風満帆な人生を送っているエリート社員の主人公・アイヴァン・ロック。大規模なプロジェクトの着工を翌日に控えた夜、高速道路に乗り、目的地へ向かおうとしていたアイヴァンに1本の電話がかかってきたことから全てが狂い始める。部下や上司、そして妻からの電話を受け・・・。高速道路を走る主人公ただ1人が86分間にわたって映し出される異色のワンシチュエーションサスペンス。

「電話」が鍵となる5作品。是非、この機会に楽しんでみて欲しい。

『THE GUILTY/ギルティ』

ストーリー

緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退き、交通事故による緊急搬送を遠隔手配するなど、些細な事件に応対する日々が続いていた。そんなある日、一本の通報を受ける。それは今まさに誘拐されているという女性自身からの通報だった。彼に与えられた事件解決の手段は”電話”だけ。車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い・・・。微かに聞こえる音だけを手がかりに、“見えない”事件を解決することはできるのか―。

公開情報
出演:ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィー
脚本・監督:グスタフ・モーラー 製作:リナ・フリント 脚本:エミール・ナイガード・アルベルトセン 撮影監督:ジャスパー・スパニング
編集:カーラ・ルフェ
音楽:オスカー・スクライバーン 提供:ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ 配給:ファントム・フィルム
原題:The Guilty|2018年|デンマーク映画|スコープサイズ|上映時間:88分|
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