劇団四季最新作『パリのアメリカ人』は美しくぜいたくな作品に

©株式会社光文社

話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、『パリのアメリカ人』という日本初上演のミュージカル作品を見に行ってきました!

■『パリのアメリカ人』(3月8日まで東急シアターオーブにて、3月19日~8月11日KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉にて上演)

劇団四季といえば、『キャッツ』や『ライオンキング』などで知られる日本を代表する劇団。ハイレベルな歌と踊りに、凝った舞台演出と、その魅力は尽きることがありません。

今作は映画『巴里のアメリカ人』(’51年)に想を得たミュージカルで、まず’14年にパリで初演され、翌年にはブロードウエーで上演。その後トニー賞4部門を受賞した話題作です。舞台化にあたっては、世界的に活躍するクリストファー・ウィールドン氏が演出と振付を担当というゴージャスさ。

物語の舞台は終戦直後のパリ。画家志望のアメリカ人、作曲家志望のアメリカ人、ショーマンを目指すフランス人と3人の男性の間で揺れるフランス人女性のリズが登場。3人もの男性から思いを寄せられるなんて! とうらやんでいた記者ですが、複雑な家庭環境やそこに友情関係が絡んできてリズは身動きが取れなくなり……。好きという気持ちにもいろいろな「好き」があるので、リズの立場を思うと切なくなります。

圧巻はクライマックスの14分間にわたるバレエシーン。思わず見入ってしまいます。そしてパリの街並みを再現したプロジェクション・マッピングによる演出には思わず感嘆の声が。ぜいたくな時間を過ごせることうけあいの作品です。