長崎ランタンフェスティバル 5日開幕

 長崎ランタンフェスティバルが5日開幕する。約1万5千個のランタンが長崎市中心部を彩り、皇帝パレードや媽祖(まそ)行列のほかに新イベントも展開。長崎市などでつくる実行委は19日までの期間中、会員制交流サイト(SNS)での情報拡散も図りながら、100万人の集客を目指す。
 長崎新地中華街の人々が中国の旧正月を祝う「春節祭」として始め、1994年から「長崎ランタンフェスティバル」として実行委が毎年開催。市によると、集客数は各主要会場の11、12カ所をポイントに平日、休前日、土曜、日曜の4通りで1日当たりの人数を算出し、各イベントや天候などを考慮しながら期間中の合計を推計している。
 94年(開催期間14日間)は15万人だったが徐々に人気を高めて、2013年(同16日間)に初めて100万人を突破。その後は90万人前後で推移、18年(同17日間)は日数も影響して過去最多の106万人に上った。平日は好天の場合が3万人前後、休日はイベントによって平日の2~5倍程度の集客だったという。
 今年は人気アニメ「キングダム」とのコラボレーション企画など平日も楽しめる新イベントもある。皇帝パレードではサッカーJ2、V・ファーレン長崎の手倉森誠監督ら計4人を皇帝・皇后役に採用。9、16日に中央公園(賑町)から湊公園(新地町)まで華やかにパレードする。
 媽祖行列は、江戸時代に長崎に入港した唐船から航海安全の神様「媽祖」の像を降ろして唐寺に安置し、唐船に戻す様子を再現する催し。10日の「菩薩(ぼさ)揚げ」は孔子廟(びょう)(大浦町)、17日の「菩薩乗せ」は興福寺(寺町)を出発して市中心部を練り歩く。
 市は「フェイスブックやツイッターで情報発信を強め、若者や九州内からの観光客を呼び込み、平日のにぎわいを増やしたい」としている。

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