人気演劇ユニット・TEAM NACS(森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)が出演する、HTBで放送中の北海道ローカルバラエティー「ハナタレナックス」(木曜深夜0:20)が、今年も全国ネットの特番をテレビ朝日系で2月10日(午後1:55)に放送。2015年から年に一度放送されてきた全国特番も、今年で5回目。今回は「ハナタレナックスEX(特別編)ニッポンが行きたい北海道~ドキドキ!札幌すごろくツアー~」と題して、TEAM NACSが慣れ親しんだ札幌を“すごろく形式”で巡り、さまざまな注目スポットを紹介する。
同番組の放送に先がけて、このほど札幌市内の通称「ハナタレ部屋」で、石沢綾子アナウンサーの進行のもと、記者会見が開催された。終始爆笑に包まれた会見の模様を“コメントほぼ全文掲載”で、前・後編にわたってリポート!<前編はこちら>
──大泉さんは以前、今回の見どころの一つが“5人の絆”であるとおっしゃっていましたよね。
大泉「そんなこと言った?(笑)」
──覚えていらっしゃらないですか?
音尾「いつもうそつくから忘れてるんじゃない?」
大泉「アハハハハ!(笑)。何にも覚えてないからね、自分が言ったこと」
森崎「最後でしょ? 最後のシーンで安田が身をていして、みんなが一つになったっていう」
大泉「あ~そうだそうだ! 今回はね、われわれの強い絆が最後に出ます。あれは美しいよなぁ」
森崎「美しくはない(笑)」
大泉「え~美しいだろ」
森崎「すさんでたけどね」
安田「“美しく切なくはかない”っていう言い方しないと…」
大泉「めちゃめちゃカッコいいな、それ(笑)。“美しく切なくはかない”ラストって(笑)」
安田「『万引き家族』にも引けをとらないような」
大泉「俺、今でもリフレインして聞こえてくるもん、安田のあのセリフが。『早く食え!』って」
戸次「これはもう、オンエアを楽しみにしていただいて(笑)」
ここからは、集まった記者の質問に答えることに。
──今回のロケで、TEAM NACSの皆さんが「『ハナタレ』のスタッフはすごいな」と思ったことは?
大泉「とにかく、ミスがすごかった(笑)」
4人「アハハハハ(笑)」
大泉「すごかったよな?」
戸次「ミスしても自分たちで編集するから、スタッフがミスした部分は全部カットしてオンエアするのがムカつくんですよ!(笑)」
(会場爆笑)
──記事にしやすい、ポジティブな点で「すごい」と思ったことは…?
安田「いやいや、今のを記事にしてください!(笑)。じゃあ、ポジティブなやついくかい? やっぱり…まぁ、われわれの溝の深さというか…モチベーションがお互いになかなか、ね…」
森崎「何言ってるの?(笑)」
大泉「一番ネガティブな話をしてるじゃない(笑)」
戸次「今、“溝の深さ”って言ったよね?(笑)」
森崎「“絆の深さ”だろ?(笑)」
安田「いや、今回はやってもいいし、やらなくてもいいっていう感じだったと思うのよ。第5弾になんてなったら、やってもいいし、やらなくてもいいんだもん」
大泉「誰もそんなこと思ってないですよ?(笑)」
安田「それでもやっぱり『(全国放送を)やりたいんです、北海道に人を呼びたいんです』と。『北海道っていったら誰だ、TEAM NACSでしょ』って言って頑張ってやってくれたわけだから。スタッフさんどうもありがとうっていうことでいいじゃない」
──(石沢アナが助けを求めるように)…森崎さん、スタッフのすごい点、何かありますか?(笑)。
森崎「はい(笑)。今回は舞台が札幌ということで、紹介したいものがいっぱいあるわけですよね。あれもこれも紹介したいというところを、見事に“すごろく”というエンターテインメントにして、ぎゅぎゅっと良いところだけをしっかり見せていけるようにしてくれたという。そういう点はすごいと思います」
安田「そうそう。そういうこと、そういうこと」
森崎「(笑)」
大泉「でもね、これは本当にすごいなと思ったことなんですけど、やっぱり震災があったので、『ハナタレ』のスタッフに、『何か震災の復興に役立つロケができたらいいと思うんだけど』っていう話をしたんですよ。そうしたら、そのあとの1発目のロケが、われわれがヨガの格好をしてカレンダーを作るっていうロケだったんです。俺なんか犬のおしっこのポーズで写真を撮らされてカレンダーを作ったんですよ。で、『ああ、この人たちの復興ってこれなんだな』って思っていたら(笑)、すごろくで札幌を巡る企画が、全国放送用に用意されていたんですね。だから、そこを見据えてのカレンダー作りだったんだなと思って、私はホッとした覚えがあります」
安田「あのヨガのカレンダーあるでしょ? あれがね、NHKの朝ドラ(「なつぞら」)の制作のブースに貼ってあるんです」
(会場爆笑)
戸次「なんで!?(笑)。どこから手に入れたの?(笑)」
安田「で、(会見当時)今、1月でしょ? (音尾に)1月のアンタの写真がね」
大泉「(音尾に)アンタの日の出?(笑)」
音尾「(笑)」
安田「朝ドラの共演者の方やスタッフさんたちはね、アンタの日の出のカレンダー見ながら、撮影をやってるよ(笑)」
──早速ですが、第6弾の構想はありますか? 行ってみたいロケ地は?
戸次「第6弾はもうちょっとお金かけてほしいかなっていう(笑)。今回は、ロケバスを借りたお金しかかってないと思うんですよ。次回作はもうちょっと全国放送にふさわしく、予算をあげてほしいかなと」
大泉「今まで(全国放送で)は、最初は函館で、札幌&十勝、知床、小樽とだいぶ行ってるんですよね。そろそろハワイとか、いいかもしれないですね」
(会場爆笑)
戸次「ハワイロケだとしたら、(予算も考えて行けるのは)2人」
大泉「メンバーもみんな忙しいと思うから、ハワイだったら俺だけ行って頑張ってくるよ」
音尾「お前に任せるわけにはいかないから、俺も行くよ」
大泉「いやいや、お前、最近大変だべ?」
音尾「大泉だって忙しいんだから。俺も行くわ」
大泉「そうしたら、次は俺と音尾でハワイに行きます(笑)」
──(笑)。森崎さん、安田さん、戸次さんは行きたいところはありますか?
安田「過酷なことやった方がいいかもしれないね」
4人「(笑)」
安田「北海道はいいところもあるし、一方で過酷なところもあるでしょう。だから、雪の降る過酷な山のふもとであみだくじをして、1人だけ登るの。で、4人は『頑張って行ってこいよ!』って見守るっていう」
森崎「お前、山に行けよ?(笑)。何だその話は(笑)」
──では、今回は“絆”がテーマとのことですが、メンバー同士の“絆”を感じた出来事は?
森崎「難しい質問ですね…」
安田「だって、“絆”って糸へんに半分だからねぇ」
4人「…」
安田「(小さな声で)細いからねぇ…」
戸次「どよ~んとしちゃった(笑)」
大泉「やっぱり絆ってそう簡単に見えませんからね。ひしひしと感じるものでしょ? だから、具体的なエピソードがありますかって言われたら…ありませんよ(笑)。でもやっぱり、絆は感じるよな? 俺たち」
4人「うーん…」
安田「取材をしていただくときに、TEAM NACSについて聞かれることが多くなりましたよね」
大泉「ああ~あります、あります。増えましたね。TEAM NACSっていう名前がだいぶ認知されるようになってきました」
戸次「絆っていうのか分からないですけど、“あうんの呼吸”みたいなのを感じる瞬間は、こういう会見なんかで入場する順番が体に入っている時。1(森崎)、2(安田)、3(戸次)、4(大泉)、5(音尾)の順番で入ってくる。これ、絆じゃないですか?」
大泉「絆か、それ?(笑)」
戸次「俺は、反射的に安田の後ろに立てるっていう」
大泉「なんかそれ、犬でもできるような気がするけど(笑)」
戸次「いやいや、これも20年以上やっているからだよ。何の打ち合わせもなく、今日の会見もこの順番で入ってくることができたのは、20年の絆じゃないでしょうか(笑)」
──最後に、改めて見どころをお願いします。
森崎「札幌のグルメだったり、景色だったりいろんなものを見ていただきますが、私たちらしいなと思うのは、例えば『釣り』というものが出てきますけれども、もちろん北海道の海は釣り場としてもとてもいい場所で、サケなんかも豪快に釣れるんでしょうけど、私たちが行ったのは“釣具屋”という…。そのへんがまず本当に、全国区のバラエティー番組で見たことがない。それで成り立たせることができるだろうか? どうするんだよっていうところから始まるっていう。それが『ハナタレ』らしさかなと思います」
森崎「そういった意味では自負があるよね(笑)。間違ったロケ先選びも、『ハナタレナックス』の一つの魅力なのではないかなと思います」
大泉「あんなに釣りに興味がない連中ばかりが釣り具屋に行くロケもないよね。釣りが好きなのは1人だけなんだもん(笑)」
安田「どうすりゃいいんだ?っていう状況になると、燃えるんですよね。こりゃなんとかしなきゃならんぞってなると、5人でなんとかしようっていう“絆”は生まれるんだよね」
大泉「そうね」
安田「40代も半ばをすぎて、5人でああでもないこうでもないって中学生みたいなことをやっているっていう。これはもう、なかなかないことなので。私がもし、この仕事をしていなくて、こういう5人を見たとしたら、たぶん半分うらやましいですね。だから、ゆるく昼間にだらだら見てもらうには、適している番組かもしれない」
安田「釣り番組っていうのはありますけど、釣具屋番組っていうのはないですからね(笑)」
大泉「この全国放送で、釣り具屋のくだりは視聴率何%取るのか。教えてほしいなと思います(笑)」
音尾「釣り具屋の視聴率がよければ、今後『ハナタレナックス』は釣り番組になる! そこをしっかりと見極めましょう(笑)」