二階派入りで注目。細野豪志氏 主催のパーティで語られた強い覚悟(安積明子)

©選挙ドットコム株式会社

民主党、民進党時代も同じホテル

二階派(志帥会)に特別会員として入会したばかりの細野豪志元環境大臣が2月4日、都内でパーティーを開いた。会場こそ小さくなったが、かつて民主党唯一の派閥として自ら率いた「自誓会」が同じホテルでパーティーを開いていた。細野氏が民進党を離党した時の会合も、同ホテルで催している。

現職の国会議員でこのパーティーに参加したのは、二階派の河村健夫会長代行のみだった。細野氏の二階派入りについては党内外から強い批判が噴出しているため、細野氏がそれを配慮したのだ。

「志帥会の語源は『志は気の帥なり』で、今から12年前に平沼赳夫先生が『孟子』から引用されて命名された。志の高い者が集まって頑張ろうということで生まれた集団だ」
挨拶でこのように述べ、細野氏の入会に歓迎の意を示した河村氏自身も、かつては北川正恭元三重県知事や故・園田博之衆議院議員らと「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する会」を結成し、新党さきがけへの参加も検討した過去がある。
そもそも志帥会会長を務める二階俊博党幹事長自身も、かつては小沢一郎自由党共同代表らと共に自民党を離党したが、後に復党している。二階派が元野党議員を広く受け入れるのは、単に勢力拡大という目的ばかりではないのだろう。

細野氏を巡り、岸田派は

一方で保守本流を自任する岸田派(宏池会)は、いずれは自民党入りを狙う細野氏に不快感を隠さない。同派は細野氏と静岡5区で戦ってきた吉川赳氏を擁しているからだ。
岸田文雄政調会長は記者会見で「(細野氏の二階派入りを)聞いていない」と不信感を示し、静岡5区では2月4日に自民党支部の役員たちが集まって、吉川氏を支えることで一致した。すなわち細野氏を排除すると決定したわけだ。しかし吉川氏は2012年の衆議院選で小選挙区で細野氏に負けて比例復活したものの、2014年と2017年の衆議院選では比例復活も叶わなかった。

細野氏のライバルは特例なのか

自民党には「(小選挙区で)2回続けて負けると、支部長を離れる」という内規がある。もっとも2015年に比例で復活した場合の修正が加えられ、比例復活した議員は「暫定的な支部長」の地位に就くことになっている。しかし過去2回の選挙で比例復活すらしなかった吉川氏の場合はこれに当てはまらない。にもかかわらず、吉川氏が支部長の地位に就いているのは、かなりの“特例”と考えていいだろう。
なお過去3回の静岡県5区の選挙結果を見ると、細野氏の得票数は15万6887票、14万3012票、13万7523票と漸減の傾向にある。一方で吉川氏は得票率を31.9%、34.6%、36.9%と伸ばし、徐々に細野氏に迫っている。

政策実現への覚悟か

ただ細野氏は相当の覚悟を持って選挙を戦っており、2014年と2017年の衆議院選では比例重複していない。二階派入りで「細野氏は鞍替えか」と囁かれた時も、「選挙区を変えるなら議員辞職する」と静岡5区に強いこだわりを見せた。

「私には目指す国家像がある。民主党にいた時も今もその主張には変わりはない」

細野氏はよくこう語る。

「2015年の安保法制の時も、私は現実的な対応ができるよう対案を出すべきだと主張した」

二階派に入るのも、政策実現のためだという。実際に政治は数がものをいう世界だ。ただひとりでいきがっても、何もできない。
2月4日のパーティーで挨拶に立った豪志会の田中英雄会長がこう言った。
「君子豹変するというが、これは変節するということではない」
果たして細野氏の二階派入りは“豹変”なのか“変節”なのか。それに判断を下すのは静岡5区の有権者だ。国政は民意で動くべきで、政党の枠組みで動くべきではない。

細野豪志(ほその ごうし)氏の学歴・経歴は?