ベテラン左腕・リリアーノがマイナー契約でパイレーツ復帰

日本時間2月5日、パイレーツはフリーエージェントのベテラン左腕、フランシスコ・リリアーノとマイナー契約を結び、リリアーノが招待選手としてスプリング・トレーニングに参加することを発表した。リリアーノは2013年から4シーズンにわたってパイレーツでプレイし、2014年から3年連続で開幕投手を務めており、2016年8月にトレードで放出されて以来の古巣復帰となる。パイレーツはリリアーノを主にリリーフで起用することを検討しているようだ。

ジ・アスレチックの報道によると、リリアーノはメジャーのロースター入りを果たした場合、年俸180万ドルとなり、さらに最大150万ドルの出来高が設定されているという。スプリング・トレーニングではミドル・リリーバー(試合中盤に投げるリリーフ投手)ないし対左打者のスペシャリストの枠を他の投手と争う見込みだが、必要であればイニング跨ぎのリリーフや先発もこなせるため、コンディションさえ万全ならば貴重な戦力となるだろう。

現在35歳のリリアーノは、昨季タイガースで27試合(うち26先発)に登板して5勝12敗、防御率4.58をマーク。2ケタ勝利を2度記録したツインズ時代の活躍が印象的だが、キャリアが下り坂に差し掛かったあと、2013年にパイレーツに入団し、いきなり自己最多の16勝をマークした。その後も2年連続で3点台前半の防御率をマークし、2015年には自身4度目の2ケタ勝利(12勝)を記録するなど、先発ローテーションの中心的存在として活躍。今季はキャリアの全盛期とも言える充実の3年半を過ごした古巣・パイレーツで復活を目指すことになる。

注目したいのが左打者に対する好成績だ。不本意なシーズンとなった昨季だが、左打者を打率.170、出塁率.255、長打率.261に封じていた。また、先発投手として相手打線の1巡目を打率.221、出塁率.316、長打率.319に抑えており、これらのデータからリリーフの適性を見出されている。かつてのエース左腕は、左打者に強い頼れるリリーバーとして華麗な復活を遂げることになるのだろうか。

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