今冬もイングランドから優秀な若手選手が数名ドイツ・ブンデスリーガにやってきたが、このブームを築いたのはドルトムントで活躍するMFジェイドン・サンチョだ。マンチェスター・シティからドルトムントへの移籍を決意し、今ではすっかり主力となっている。イングランド代表デビューにも繋がり、大成功の移籍だったと言えよう。
特にドルトムントというクラブは特別だ。英『FourFourTwo』によると、サンチョもホームスタジアムが常に異様な雰囲気に包まれていることに驚いており、そんなビッグクラブが若手にチャンスをくれることに感謝している。
「なぜドルトムントだったのか?若手にチャンスをくれるからね。ドルトムントには感謝しなくてはいけないよ。だって毎回ホームゲームに8万人集まるのに、若手をこれだけ信頼しているチームなんて聞いたことがないからね。もちろん大きなリスクはあった。プレイタイムは保証されていなかったし、チームにふさわしい存在であることを証明しないといけなかった。確信していない人もいたけど、僕はこれがベストな旅になると感じていたんだ」
セレッソ大阪からドルトムントに渡った香川真司も同じような感覚だったはずだ。ドルトムントは世界的なクラブだが、知名度や年齢に関わらずチャンスをくれる。今のチームもサンチョを筆頭に若い構成となっているが、リーグ戦では見事に首位を走っている。若手にチャンスを与え、なおかつ毎シーズンのように上位へ食い込んでくるドルトムントのようなクラブはかなり珍しい存在と言えよう。