「球の勢いが非常に目立った」と、辻監督が注目の選手に挙げたのは…
2月1日、埼玉西武の春季キャンプが宮崎県・南郷スタジアムで始まった。昨季に続くリーグ連覇、そして2008年以来の日本一へ向けて、各選手が鍛錬を積んでいる真っ最中だ。今回はキャンプ初日を終えて、辻監督が生出演した「文化放送 ライオンズエクスプレス」の模様をお届けしたい。
――キャンプ初日を終えての感想は
辻監督「選手の動き、体のでき具合が一番心配だったのですが、全て順調に来ているなという感じがしました」
――これまでの2シーズンと、キャンプインの日の気持ちに違いはありますか?
「うーん、どうですかね。最初のセレモニーをして頂いたときは本当に初日だなって感じがしましたけど、練習が始まった後はもう初日って感じがしなかったですね。ただ、昨年までに比べて報道陣がちょっと多いなあという気はしましたけどね。やっぱり優勝するとそうなるんですかね」
――辻監督は、このキャンプの一番の注目ポイントをどこに置いていますか?
「まず、新生ライオンズとして新しいチームを作り上げていく必要があるというところで、若い選手の頑張りと言いますか、競争意識を持った取り組みに期待しています」
――ルーキーを含め、若手選手が数多くA班に抜擢されていますよね
「そうですね。だから、同じようなポジションで投げる新人がいたり、同じポジションを守る野手がいたり、そういうところで『うかうかしてられないぞ』という気持ちがあると思うので、いい競争、切磋琢磨をしてくれればこちらとしては嬉しいですね」
――どの選手も注目だと思うのですが、監督が特にこの選手が注目だ! と思っている選手は?
「どうですかね…何度も言ったことですが、エースと言われた菊地が抜け、3番を打った浅村ら主軸が抜け、というところで、やっぱりセカンドがまず一番大事になってくると思いますし、そこに外崎が入るとなれば、今度は外野手が大変になってきますし……野手は当然そういうところで競争意識が芽生えると思うんですけど、投手は本当に(横)一線ですよ。みんなにチャンスがあるので、その中から本当に出てきてくれる選手が1人でも2人でもいれば。ただ、今日見る限りでは(郭)俊麟の球の勢いが非常に目立ちましたね」
――球の勢い。具体的に、他に良かったところはどのあたりですか。
「球の勢いについてもそうですが、やっぱり腕が振れているということで、しっかりとオフにトレーニングをしてきたんだなという感じを受けました」
キャンプに向かう辻監督へ、息子からの嬉しい「プレゼント」も
――今日はブルペンで注目の内海哲也投手もご覧になっていましたが、どういう印象を持たれましたか?
「やっぱりここまで何度もキャンプを経験してきた選手ですし、1球1球を投じる中で当然いろんなことを考えながら、変化球を交えたり、クイックをやったり…そこが流石だな、と思いましたね。あとはやっぱりね、投内連係に入ったときには周りが緊張して、ベースカバーに入る投手に一塁手や二塁手が投げるプレーでも、恐る恐ると言いますか、気を遣ったような送球になったり……(笑)そういうところは感じられましたよ」
――でも、中村剛也選手なんかはうまく弄りながら盛り上げていましたよね
「そういう意味ではうちのチームは非常に明るいですし、そういう意味では内海としてもうまく入れてるんじゃないかと思いますよ」
――少し話は変わりますが、辻監督のキャンプの楽しみ方って何かありますか?
「休みの時はコーチと一緒にゴルフしたりもしますけど、部屋ではテレビを見たり…。今年はうちの息子が吉本新喜劇を十何話もDVDに焼いてくれたので、それを小出しに見ていこうかなと。とりあえず昨日一つ見ましたけど(笑)宮崎はやっぱりテレビ放送が少ないのでね、そういう意味では助かっています」
――日本一を勝ち取るために、このキャンプで一番やるべきことは何になりますか?
「いや、しっかりした体づくりだけですよ。実戦はまだまだ先のことだと思ってますから。それは練習試合、オープン戦に入ってからでいいですから、とにかくしっかり野球ができる体だけを作ってくれればいいかなと思います」
――そこに向けて、今日の第一歩はよしと
「ああ、もう、グッドです」
――もちろん、日本一という目標が一番にあるかと思いますが
「やっぱりね、2位、優勝、次は日本一と、皆さんが期待してるわけですから。またプレッシャーかかりますよ(笑)」
――やっぱり、下げられないという思いがありますからね。そんな中で、改めて今シーズンの目標をお願いします
「今年は本当の意味で『WE ARE ONE』じゃないですけど、やはりチームが一つになって戦わないと難しいと思うのでね。そこはチーム力で、優勝を目指して頑張りたいと思います」(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)