原発事故避難者が支援策語る 横浜で交流会

 東京電力福島第1原発事故から間もなく8年。福島県からの避難者と支援者が集い、当事者が直面している問題などについて語り合う「お話会」が10日、NPO法人「スペースナナ」のコミュニティカフェ(横浜市青葉区)で開かれる。主催の同NPO法人が参加者を募集している。

 原発事故による自主避難者を巡っては、県が先月、独自の家賃補助制度を3月限りで取りやめる方針を明らかにした。しかし、自主避難者の中には経済的に困窮したり、病気になったりして孤立してしまっている人は少なくなく、継続した支援の必要性を訴える声が上がっている。

 当日は、原発事故後に福島市から都内に子どもたちと避難し、現在は避難者と支援者が交流できるサロンを運営する岡田めぐみさん、郡山市から母子で避難し、原発事故による避難者を支援する「避難の協同センター」共同代表を務める松本徳子さん、福島県大玉村から相模原市内の実家に身を寄せ、同市内の母親グループ「母ちゃんず」のメンバーとして活動する鹿目久美さんが登壇。参加者とともに、当事者が現在直面している問題や、孤立させないための支援策などについて語り合う。

 午後2時~4時半。参加費700円。申し込み、問い合わせは、同NPO法人電話045(482)6717。

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