昨年9月に岐阜市の養豚場で26年ぶりの発生が判明した豚コレラ。愛知県豊田市の養豚場の豚が豚コレラに感染していたことが国の検査で確定、出荷先の養豚場でも感染が確認されており、5府県に拡大している。
農林水産省のホームページなどによると、豚コレラは、豚やイノシシ特有の家畜伝染病だ。肉を食べても人には感染しない。発熱や食欲減退などの症状が現れ、致死率が高い。国内では1992年に熊本県で発生して以来、長らく確認されていなかったが、昨年9月に岐阜市で発覚。相次いで感染が確認された。
同省は昨年12月の専門家検討会で、岐阜県での発生は、野生のイノシシが感染した後、養豚場に広まったとの見解を示した。ホームページで「衛生管理の徹底や早期摘発のための監視の強化に万全を期してほしい」と呼びかけている。 (共同通信=関かおり)