マーリンズ・リアルミュート争奪戦にフィリーズが本格参戦か

ブライス・ハーパーとマニー・マチャドのいずれかを獲得することに注力していると見られていたフィリーズだが、トレード市場の大物選手の獲得にも動いているようだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、フィリーズはJ.T.リアルミュート(マーリンズ)の獲得レースに加わっているという。ヤフー・スポーツのティム・ブラウンも同様の内容を報じており、フィリーズがリアルミュート争奪戦に本格参戦していることは間違いなさそうだ。フィリーズはマーリンズが欲しているトップ・プロスペクトと若手捕手を有しており、一気にフロントランナーへと躍り出る可能性もある。

ローゼンタールによると、マーリンズとフィリーズのトレード交渉が合意に近付いている様子はないものの、ブラウンは交渉が前進しつつあることを伝えている。また、MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、フィリーズにはシクスト・サンチェス、アドニス・メディーナ、ジョジョ・ロメロといった魅力的なトップ・プロスペクトがおり、若手主戦捕手のホルヘ・アルファーロの存在も指摘。マーリンズにとって、フィリーズが理想的なトレード相手になり得ることを報じている。

フィリーズにとって唯一のハードルとなり得るのは、マーリンズが同地区の球団にリアルミュートを放出することを躊躇する可能性があることだろう。それ以外にリアルミュート獲得のハードルになりそうな要素は見当たらず、今季のリアルミュートの年俸が590万ドルであることを考えると、ハーパーないしマチャドの獲得に与える影響もほとんどないと見られる。

ただし、リアルミュート争奪戦にはフィリーズのほかにもレッズ、パドレス、ブレーブス、ドジャース、レイズが依然として参戦しており、レッズやパドレスが交渉を本格化させているとの報道もある。各記者は明確なフロントランナーの名前を挙げておらず、現時点で言えることは、今季開幕時にリアルミュートがマーリンズ以外のユニフォームを着ている可能性が極めて高いということだけだろう。

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