福井駅周辺26年かけ区画整理完了

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26年かけ区画整理事業が完了したJR福井駅周辺。2016年3月には西口広場(写真手前)の供用が始まった(福井新聞社ヘリから)

 福井県福井市が事業主体となり、1992年度から26年かけ進めてきた福井駅周辺土地区画整理事業が完了した。交通結節点である西口、東口広場や、えちぜん鉄道高架化に伴う道路整備で都市機能を強化。新幹線延伸や市街地再開発に見合った県都の玄関口としての基盤が整った。構想自体は昭和期に浮上。事業は平成に着手し、今年5月の改元を前にようやく区切りを迎えた。

 JR北陸線とえちぜん鉄道による市街地分断や交通渋滞に対応するため、県の福井駅付近連続立体交差事業と一体的に実施してきた。対象区域は中央1、大手1、2、手寄1、日之出1、2丁目の一部で約16.6ヘクタール。市が区域内の土地の権利をいったん預かり、区画整理を進めた。エリア内の土地を整理する手続きが終わり、2018年12月21日に換地処分公告を行い事業が完了した。

 東西の広場は元々約4千平方メートルだったが、区画整理により西口は約1万1千平方メートル、東口は約9千平方メートルに拡大。東口都心環状線など道路約3600メートル、三つの公園を整備した。これらに伴い304戸が移転した。総事業費は436億3500万円で、このうち市は約190億円を負担した。

 市は2月5日、県や県議会、市議会、地元住民ら関係者を招いて同市のハピリンホールで完工式を開き61人が出席した。事業期間中に亡くなった土地区画整理審議会委員経験者11人に黙とうをささげ、25人に感謝状を贈った。

 東村新一市長は、再整備された東西の広場で2次交通への結節機能が高まり、高架化と交差道路の整備により東西市街地の一体化、交通の円滑化が図られたことを紹介。「アオッサ、ハピリンの再開発事業とあいまって、新たなにぎわいづくりの拠点へと生まれ変わった」とあいさつした。