臨時の停留場があります【私鉄に乗ろう 78】

※岡山電気軌道9200形電車第1編成9201、熊本市交通局の9700形に続く超低床電車。熊本同様、ドイツで誕生した「ブレーメン形」から台車・電気品を輸入し日本で製造した車体(新潟鐵工所/水戸岡鋭治氏のデザイン)と組み合わせています。愛称はMOMO。熊本市交通局の9700形は標準軌(1435mm)ですが、岡山電気軌道9200形は狭軌(1067mm)なので台車は異なります。第1編成9201は2002年から営業運転しています。第2編成1011は、2011年に導入されています。

【私鉄に乗ろう 78】岡山電気軌道東山本線 その2

400mで城下停留場。この停留場は岡山の観光名所「後楽園」「岡山城」の最寄りです。1912年(明治45年/大正元年)の開業時は上之町停留場で、現在地よりも100mほど東山終点寄りにありました。戦時下の1943年(昭和18年)にいったん廃止されましたが、戦後の1949年(昭和24年)に復活。1970年(昭和45年)に表町入口停留場に改称。1985年(昭和60年)現在の位置に移設され、城下停留場に改称されています。

島式ホームです。

城下停留場の先で右に90度カーブして真南に向かいます。

渡り線があります。

400mで県庁通り停留場。下り東山方面が手前にあります。1927年(昭和2年)相生橋筋駅として開業。1935年(昭和10年)内山下停留場に改称、さらに1970年(昭和45年)県庁通停留場に改称。2001年(平成13年)県庁通り停留場に表記が変更されました。

県庁通りを渡ると上りホーム。すれ違うのは、岡山電気軌道7200形。元大分交通別大線500形の機器を流用して2両が作られました。

手前に折返し線があります。400mで西大寺町停留場。

1912年(明治45年/大正元年)開業。停留場の先でまた90度左に折れて東向きに進みます。

岡山電気軌道7700形7701とすれ違います。老朽化した2500形の機器を流用して1987年(昭和62年)に1両が製造されています。

信号の向こうで、旭川を渡ります。中州が二つあるので合計3つの橋を渡ります。実はこの信号の手前辺りに「京橋」という臨時の停留場があります。旭川の河川敷で定期的に開かれる「備前岡山京橋朝市」の特に5月と10月のイベントに合わせて臨時に設けられる様です。

【私鉄に乗ろう 78】岡山電気軌道東山本線 その3 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

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