初のプレミアリーグ優勝を目指すリヴァプール。
ここでは、『sportskeeda』による「リヴァプール史上最高の冬移籍TOP6」を見てみよう。
ダニエル・アッガー(2006年)
ハンマーと呼ばれた強烈な左足を持った彼は、当時580万ポンド(8.3億円)でレッズに加入した。
怪我持ちではあったが、以後8年間に渡って守備ラインで不可欠な存在に。タトゥーアーティスト(彫り師)の資格も持つアッガーは、232試合で14ゴールをマーク。
タイトルに恵まれたわけではなかったが、彼のリヴァプールに対する愛は疑いようがないものだった。その結果、アンフィールドでもカルト的なヒーローに。
素晴らしい奉仕人だったアッガーはクラブ史上最高の1月移籍のひとつだ。
ダニエル・スターリッジ(2013年)
今回の6人のなかで今もリヴァプールに所属している2人のうちのひとり。もしそのキャリアが怪我に阻まれていなかったなら、もっと高いところにいけたはずだ。
1200万ポンド(17億円)でチェルシーから獲得したシーズンには、16試合で11ゴールをマーク。
翌シーズンにはルイス・スアレス、ラヒーム・スターリングとともに攻撃陣を牽引し、リーグ制覇にあと一歩にまで迫る。
そのなかで、スターリッジはスアレスに次ぐ21ゴールを叩き出す活躍ぶりだったが、その後は怪我により出場数が限定されることに。
今季で契約満了になる彼は退団が予想されている。もし怪我がなければどうなっていたか…。
ハビエル・マスケラーノ(2007年)
ウェストハムが彼とカルロス・テベスをダブルゲットした際、世界が驚嘆した。結局、第三者が絡んだ取引はクラブのイメージに影響し、ハマーズは記録的な罰金を払うはめに。
その半年後、リヴァプールはローンで彼を獲得するという幸運に恵まれる。素晴らしいパフォーマンスを見せたマスケラーノは夏に完全移籍。
彼とシャビ・アロンソ、スティーヴン・ジェラードが組む中盤は欧州でも最高クラスだった。その後、2010年にバルセロナへと移籍している。
フィリペ・コウチーニョ(2013年)
最近バルサでは苦しんでいるが、インテルファンたちは彼のことを逃してしまったと悔いているに違いない。
2013年1月、移籍を決断したコウチーニョ。リヴァプールとブレンダン・ロジャーズが850万ポンド(12億円)で獲得にこぎ着ける。
同時期に加入したダニエル・スターリッジとともに、翌シーズンの2位躍進に大貢献を果たす。マジカルなこのブラジル人はボックス外からゴールを陥れる術を持っていた。
5年間で201試合54ゴールを記録。その煌きは全ての人が目にしたものだ。圧倒的な活躍によって、バルサが1.05億ポンド(149億円)の大金で獲得するに至った。
リヴァプールが獲得時に支払った金額からすれば、最高の1月移籍のひとつだ。
フィルヒル・ファン・ダイク(2018年)
1年前の移籍以降、リヴァプールファンたちから「Big Van」と呼ばれる男。
世界最高額のDFとなって以降、なぜリヴァプールとクロップが欲しがったかをそのリーダーシップによって証明している。
彼のアンフィールド着任後、チームの平均失点数はほぼ半減。あのジェイミー・キャラガーも手放しで賞賛するほどの活躍を見せている。
ポジショナルスキルとフットボール脳を兼ね備えたファン・ダイクはリーグ最高のDFだ。100億円を超える破格の移籍金もバーゲンにすら思える。
ルイス・スアレス(2011年)
近年最高のストライカーのひとりであるスアレス。リヴァプールとバルセロナ史上においても最高の選手のひとりだろう。
リヴァプールに在籍したのは、3年半。それでもレジェンドのひとりに数えられるという事実は、彼がいかに強烈なインパクトを残したかという証拠だ。
フェルナンド・トーレスが去った2011年冬、アンディ・キャロルとともにレッズ入り。偉大だったエル・ニーニョの後を継ぐのは誰にとっても大仕事だ。キャロルが悲惨な結果に終わる一方、スアレスは神の子の存在を忘れさせるほどの活躍を披露。ファンから崇拝される新たなヒーローとなった。
人種差別騒動や噛みつき事件がありながら、2013-14シーズンにはほぼ独力でチームの優勝争いを牽引。最終的には133試合82ゴールをマークし、バルサへと旅立って行った。