ブルージェイズがベテラン右腕・ロモ獲得に向けて交渉中

ブルペンの補強を目指すブルージェイズは、フリーエージェントのベテラン右腕、セルジオ・ロモとの契約交渉を本格化させているようだ。日本時間2月6日にはMLBネットワークのジョン・ヘイマンによってロモが契約合意間近となっていることが報じられたものの、同7日になってMLB公式サイトのマーク・フェインサンドはこれを否定。契約交渉はまだ最終段階には達していないことを伝えた。しかし、ブルージェイズがロモの獲得を目指し、本格的な交渉を行っていることは間違いなさそうだ。

現在35歳のロモは、昨季レイズで自己最多の73試合に登板し、こちらも自己最多となる67回1/3を投げた。このなかにはキャリア初を含む5度の先発登板も含まれており、レイズが「オープナー戦法」を本格導入するきっかけとなった試合で先発したのはロモだった。シーズン序盤こそ起用法が流動的だったものの、6月以降はクローザーに固定され、最終的には3勝4敗、25セーブ、8ホールド、防御率4.14をマーク。20セーブを超えたのはジャイアンツ時代の2014年以来4年ぶりであり、75奪三振は自己最多の数字だった。

ブルージェイズは昨季途中に加入したケン・ジャイルズを今季もクローザーとして起用する見込みだが、今季のパフォーマンス次第では7月の「ノン・ウエーバー・トレード・デッドライン」でトレード要員となる可能性がある。それに備えて、というわけではないだろうが、ブルペンには不確定要素も多く、ジャイアンツ時代に3度のワールドシリーズ制覇を経験するなど実績豊富なロモを獲得するのは理にかなった補強であると言える。

ロモが加われば、クローザーをジャイルズ、セットアッパーをロモが務め、その他はライアン・テペラ、ジョー・ビアジーニ、ティム・メイザ、デービッド・ポーリーノ、デービッド・フェルプスといった面々を中心に、今季のブルージェイズのブルペンが構成されることになりそうだ。

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