ぺしゅも - はじめまして! 阿佐ヶ谷ロフトAのアイドルです!

タピオカはヤバい!

──もともとアイドルオタクだったということですが、誰が好きだったんですか?

ぺしゅも:スターダストのアイドルさんが好きでした。子供の頃はお姉ちゃんの影響でモーニング娘。さんのライブに行ってたんですけど、そのうちAKB48さんとかももクロさんとかが出てきてライブに行くようになって。あと、昔やっていたブログ経由で地下アイドルさんの存在を知り、秋葉原系の現場にも通うようになって……。

──けっこう通っていたんですね。

ぺしゅも:高校の頃はおしゃれとか興味がなくて、バイトしたお金は全部アイドルに使ってました。

──そんな中でとあるライブハウスで働くことになり、いろいろあってアイドルとしてデビューをすることになったと。そして約1年活動を続けた後、足の怪我が原因で2018年3月にアイドルを卒業した訳ですが、その後はどうしていましたか?

ぺしゅも:1年間アイドルとして働いたお給料が貯まっていたので、とにかくリフレッシュ期間にしようと思って、家でゲームをしたりYouTubeを見たりしていました。5月くらいに歩けるようになったんですけど、そこからは高校のときの友達と遊びまくりました(笑)。ディズニー行って原宿行って渋谷行って……、あと髪の毛を染めました! アイドルのときはイメージキャラとして「黒髪ロング」みたいのがあって染められなかったから、金髪とか青い髪とかにして、タピオカを吸って、遊び尽くした、って感じです。

──それで体重が5kg増えたと。

ぺしゅも:そう! 丸くなりました(笑)。ほんとタピオカはヤバいですよ!

──アイドルのライブには行かなかったんですね。

ぺしゅも:推しメンが次々と卒業していくにつれてだんだん行かなくなって、最近はたこやきレインボーさんしか行ってません。アイドルのライブで声を出すよりタピオカを吸う方に夢中で……あれ、やめられないんですよ! 本当に中毒だと思います! あぶない!

──なるほど(笑)。そして、7月に阿佐ヶ谷ロフトに面接に来たんですよね。

ぺしゅも:遊んでたらどんどんお金がなくなり、お母さんにも、「歩けるようになったんだから働かないの?」って言われるようになって。自分ができることは何だろうって考えたんですけど、もともとライブハウスで働いていて楽しかったのと、飲食店で働いていて接客は好きだったので、そういうお店ないかなって思っていろんな知り合いの人に声をかけたら阿佐ヶ谷ロフトAを紹介された感じです。

──働き始めてからもう半年が経つわけですが、トークライブハウスはどうですか?

ぺしゅも:普通は、知り合いに誘われたりしない限り自分の興味があるライブしか行かないと思うんですけど、働いているだけでいろんな知らない世界に触れることができるのが楽しいです。知らない漫画家さんのトークライブを見て、面白そうだったからその方の漫画を買ったり、お話しが面白かった方のTwitterをフォローしたりしてます。ディープな世界がたくさんありますね!

──見たくない世界を見なくちゃいけないこともありますよね?

ぺしゅも:それも面白いです(笑)。

音痴は伸びしろ!

──1月13日に阿佐ヶ谷ロフトAで復帰イベントを開催しましたが、どうでした?

ぺしゅも:グループのときにほぼ毎週末ライブで会ってた方も客席にいらっしゃったので、「久しぶりだね!」っていう気持ちと、やっぱステージに立ってるときが一番楽しいなっていうのを改めて感じました。鳥肌が立つじゃないけど、すごくグッと来たんですよね。ステージのライトを浴びて曲が流れたとき、「帰ってきたな」っていう実感が湧きました。

──これから改めて活動を続けていくんですよね?

ぺしゅも:はい。もし踊れたらゴリゴリのアイドルとして活動していきたい気持ちはあるんですけど、足の状態が不安だし、ちゃんと踊れるかって言われたら厳しい部分もあるんですよ。なので、阿佐ヶ谷ロフトAで働いて新鮮みを感じながら、自分の楽しいと思うジャンルを見つけつつ、みんなと会えるのが一番嬉しいからライブとかイベントとか、そういう活動も含めてやっていきたいなって思います。

──歌も歌っていきたいと。

ぺしゅも:音痴なんですけど(笑)。

──1月のイベントタイトルが『音痴祭』だと言われたとき謙遜してるな、と思ったんだけど……。

ぺしゅも:途中から音痴っぷりが出てきましたよね?

──すごく! 前のグループのときから、ああいう感じだったんですか?

ぺしゅも:もともとアイドルがやりたくてアイドルになったわけじゃなかったんで、ソロパートをいただかないようにしてたんですよ。でもメンバーが減ったりするなかでソロパートが少しずつ増え、周りが、「あれ? この子、ズレてない?」っていう感じになり(笑)。私は自分が音痴なのは最初から分かっていたんですけど、言わないようにしてたんです。それがだんだんバレていくなかで遂にソロパートを多くもらってしまい、そこで、「ぺしゅもは音痴だ」って言われるようになり。でも別に否定はせず、「はい、音痴です」って言っちゃおうって。だって、歌が上手い人ってたくさんいるけど、音痴で売ってる人ってあんまいないし、音痴だって言ったほうが気が楽なんで(笑)。

──音痴と言われるのは嫌じゃない?

ぺしゅも:はい! 伸びしろですね!

──前向きですね(笑)。

ぺしゅも:伸びてるかどうかはファンの方の気持ち次第ですけど(笑)。ちょっと歌い出しが合えば、「今日の歌い出し最高じゃん!」って甘やかしてくださるので!

──あのリズム感の無さは、むしろ才能だと思います!

ぺしゅも:ファンの方のコールに合わせて歌ってるので、ファンの方がいないともうどうにもならないんですよ。そういう意味で一体感のあるライブだと思ってます!

自分にしかできないことを!

──今後活動をしていくなかで目標を決めてたりしますか?

ぺしゅも:まず自分からアイドルを引いたら何が残るんだろうなって考えたとき、お喋りが好きで人と接していたいっていうのがあるので、阿佐ヶ谷ロフトAのBARで1日バーテンをしたときみたいに、お客さんとわちゃわちゃする感じを大きくして行けたら良いなあと思います。他にも、まだ全然できないんですけどギターを弾けるようになれたら良いなっていうのもあるし。まだ若いうちにやりたいことをたくさんやれたら満足できるんじゃないかなって。昔やってたみたいなアイドルの活動ではない、新しいジャンルで楽しめたらなって思います。この前のイベントで写真集を出したんですけど、それも楽しかったので、次は衣装とか写真をもっとがんばってみようとか。あとお酒を作るお仕事も楽しかったから自分のお店を開いてみたいって思うかもしれないし……。足を怪我していても自分ができることを探して、またそこから目標を大きく立てたいなって思います。今はとにかくいろんなところに手を伸ばしている感じですね。

──新しいことをやれたら良いですよね。

ぺしゅも:自分にしかできないことを探してみたいですね。せっかく阿佐ヶ谷ロフトAでアルバイトをしているなかで声をかけて頂いて、ステージに出られるチャンスを頂いたんで。今すごく恵まれた環境にいるから、それを活かしつつやっていきたいなって思います。

──3月には20歳になり、3/17には誕生日イベントも決定してますが、どんなことをしたいですか?

ぺしゅも:お客さんとお酒を飲んでみたいです! お仕事でお酒を作っていても自分では飲めないんで、お客さんから、「一緒に飲めたら楽しいよね」って言われることが昔から多くて。そう思うと、居酒屋形式のお店で一緒にごはんを食べてお酒を飲んでアットホームな感じにできたら、きっと楽しい夜を過ごすことができるんじゃないかと思います。

──それ以降も、定期的にイベントをやりつつ、いろいろなチャレンジをしていくと。

ぺしゅも:楽しみです!

──やれることはたくさんありますからね。特に目標にしている人とかもいないですか?

ぺしゅも:アイドルのときは有安杏果さんみたいな存在を目指してたんですけど、結局誰かを真似てるとその誰かになっちゃうし、だったら自分なりの何かを見つけたいと思ってたので、今は「この人になりたい!」みたいなのはあんまりないです。自分ができる範囲で、自分の色を出していけたらなあって思ってます。

──そして、阿佐ヶ谷ロフトAでも引き続き働いていくとのことですが。

ぺしゅも:はい! イベント終わった後とか、気軽に話しかけてください。よろしくお願いします!!

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