東・西日本は気温の変動大 気象庁1か月予報

7日発表の1か月予報(平均気温、2月9日~3月8日)。出典=気象庁HP

気象庁は7日、向こう1か月の天候の見通しを発表した。北日本の気温は平年並みか低く、とくに今後1週間ほどはかなり低くなる見込み。一方、西日本や沖縄・奄美は暖かい空気に覆われやすく、向こう1か月の気温は高い予想となっている。また、東・西日本の太平洋側は低気圧の影響を受けやすく、向こう1か月の降水量は多く、日照時間は少ない見通し。

7日発表の1か月予報(降水量、2月9日~3月8日)。出典=気象庁HP

 週ごとの予報によると、1週目(2/9~15)は北日本を中心に、寒気の影響を受けやすい見込み。このため、北日本の気温は平年よりかなり低く、東・西日本も低温傾向となる見通し。北・東日本の日本海側は低気圧や寒気の影響を受け、平年より曇りや雪の日が多くなりそうだ。

  一方、沖縄・奄美は高気圧周辺の湿った空気が流れ込み、気温が高くなる見込み。特に、沖縄で12日(火)頃、奄美で13日(水)頃からの1週間ほどは、気温が平年よりかなり高くなるとして、気象庁は「高温に関する異常天候早期警戒情報」を発表して、農作物の管理等に注意するよう呼びかけている。

7日発表の1か月予報(日照時間、2月9日~3月8日)。出典=気象庁HP

 2週目(2/16~22)は、東・西日本の日本海側で寒気の影響を受けにくく、平年に比べて曇りや雪(雨)の日が少ない見込み。一方、東・西日本太平洋側では、低気圧の影響を受けやすいため、平年に比べて晴れの日が少ない予想となっている。東・西日本は1週目の低温傾向から一転して、2週目は高温傾向が見込まれ、気温の変動が大きくなりそうだ。北陸の山沿いなど雪が多い地域では、なだれや屋根からの落雪に注意が必要となる。
 
 3~4週目(2/23~3/8)は、北日本で平年と同様の天候が見込まれるが、東・西日本の日本海側は季節風の影響を受けにくい予想だ。このため、東・西日本は、気温が平年より高くなる見込み。沖縄・奄美は1、2週目に続き、高温傾向が続きそうだ。

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