出そろった2019年スーパーフォーミュラ参戦ドライバー。SF19初年度は7名が新規参戦

 1月11日にホンダが、そして2月7日にトヨタが2019年のモータースポーツ活動計画について発表を行ったことで、2019年の全日本スーパーフォーミュラ選手権のドライバーラインアップが出そろうことになった。新シャシーSF19の初年度は、日本人ドライバー13名、外国人ドライバー7名、合計20台が参戦することになりそうだ。

 2018年は山本尚貴がニック・キャシディと激しい戦いの末にチャンピオンを獲得し、SF14シャシーでのラストイヤーを飾ったスーパーフォーミュラ。2019年は新シャシー投入により戦力図が一新することが予想され、このタイミングで参戦する新たな外国人ドライバーたちが一気に台頭する可能性もある。

 先に発表されたホンダHR-417Eエンジン使用チームでは、チャンピオン山本と福住仁嶺がDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに移籍、野尻智紀がTEAM MUGENに移籍するなど大きな動きがあった。新規参戦も多い。

 ヨーロッパで研鑽を積んできた福住、そして牧野任祐、F1を視野に入れるダニエル・ティクトゥム、さらに全日本F3でも速さをみせたアレックス・パロウや速さに定評あるルーカス・アウアー、ハリソン・ニューウェイらがどんな戦いを展開するのか、ホンダエンジンチームはかなり予想がつかない。

 一方トヨタBiz-01F使用チームでは、そこまで大きな動きはないものの、キャシディや国本雄資が移籍。近年のスーパーフォーミュラで強さをみせる石浦宏明を中心に充実のドライバーラインアップとなっており、新シャシーとなる2019年も多くが上位で戦いそうだ。

 またトヨタ勢で注目なのが、2018年に圧倒的な成績で全日本F3選手権を制し、満を持してスーパーフォーミュラに参戦することになった坪井翔、そしてFIA-F2で速さをみせてきたアルテム・マルケロフのスーパーフォーミュラ参戦だ。

 マルケロフやティクトゥム、さらにアウアーやパロウといった、ヨーロッパでも実績を残してきたドライバーたちの参戦で、今季もスーパーフォーミュラは世界から注目を集めるレースになりそう。もちろん迎え撃つ日本人ドライバーたちも、彼らとの戦いのなかで、世界のモータースポーツシーンにおける“ポジション”を築くことができる。

 新時代を迎えるスーパーフォーミュラは、シャシー面でもドライバーの顔ぶれでも、見逃せないシーズンとなりそうだ。

2019年全日本スーパーフォーミュラ選手権 ドライバーラインアップ

No

Driver Team Engine

1 △ 山本尚貴 DOCOMO TEAM DANDELION RACING ホンダHR-417E

3

山下健太 KONDO RACING トヨタBiz-01F

4 △ 国本雄資 KONDO RACING トヨタBiz-01F

5 △ 福住仁嶺 DOCOMO TEAM DANDELION RACING ホンダHR-417E

7 □ アルテム・マルケロフ TEAM LEMANS トヨタBiz-01F

8

大嶋和也 TEAM LEMANS トヨタBiz-01F

15

ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN ホンダHR-417E

16 △ 野尻智紀 TEAM MUGEN ホンダHR-417E

17 □ トリスタン・ シャルパンティエ REAL RACING ホンダHR-417E

18

小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG トヨタBiz-01F

19

関口雄飛 TEAM IMPUL トヨタBiz-01F

20

平川亮 TEAM IMPUL トヨタBiz-01F

36

中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S トヨタBiz-01F

37 △ ニック・キャシディ VANTELIN TEAM TOM’S トヨタBiz-01F

38

石浦宏明 JMS P.MU/CERUMO・INGING トヨタBiz-01F

39 □ 坪井翔 JMS P.MU/CERUMO・INGING トヨタBiz-01F

50 □ ルーカス・アウアー B-Max Racing team ホンダHR-417E

TBA □ ハリソン・ニューウェイ B-Max Racing team ホンダHR-417E

64 □ アレックス・パロウ TCS NAKAJIMA RACING ホンダHR-417E

65 □ 牧野任祐 TCS NAKAJIMA RACING ホンダHR-417E

△:移籍 □:新規参戦
※ドライバー一覧はホンダ、トヨタの発表より

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