鷹ドラ1甲斐野を工藤監督も絶賛 150キロで柳田斬りに「明日は1面だ」

打撃投手として登板したソフトバンク・甲斐野央【写真:福谷佑介】

仕上がりの早さを危惧「新人はペースが分からない」

 ソフトバンクのドラフト1位ルーキー甲斐野央投手が7日、キャンプで初の打撃投手に登板し、鮮烈なデビューを飾った。宮崎キャンプ第2クール3日目、初めてフリー打撃で打撃投手を務めると、上林誠知外野手、柳田悠岐外野手というチームの主力打者2人と対戦。37球を投げて、上林に安打性2本、柳田を安打性1本に封じた。

 柳田との対戦では14球目でバットをへし折ると、スタンドのファンからも大きなどよめきが起きた。時期的に投手有利の時期とはいえ、昨季の首位打者をヒット性1本にねじ伏せたのは衝撃的だった。期待の即戦力右腕には工藤公康監督も度肝を抜かれたようで「速かったですねぇ。左打者のインコースに良い球がいくね。この時期の150キロは打者はなかなか打てないね。これは明日の(新聞の)1面だ」と頬を緩めた。

 その一方で「心配もある」という工藤監督。それが、あまりにも仕上がりが早い点。「飛ばしてきているので、いい調整をさせたいと思っている。新人はペースが分からないからね」とハイペースがたたって調子を崩さないことを気にしていた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

© 株式会社Creative2