【大学受験】高校教員の45%、英語認定試験の出願資格「A2が妥当」

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河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」

河合塾は2019年2月6日、大学入試情報サイト「Kei-Net」に「大学入学共通テストに関する高等学校教員アンケート」を掲載した。進路指導に携わる高校の先生を対象としたアンケートで、英語認定試験の出願資格利用について、半数近くが「A2が適当」と回答していた。

河合塾によるアンケート調査は、2018年10月下旬から12月中旬にかけて、河合塾「大学入試分析報告会」の全国60会場にて実施。2020年度より導入される「大学入学共通テスト」について、進路指導に携わる高等学校教員2,725人の回答をまとめている。なお、アンケート内に掲載されたグラフは、未回答者を除いて集計されたもの。

新テストにおける英語では、4技能を評価するために共通テスト「英語」に加え、大学入試センターが認定した民間の資格・検定試験(英語認定試験)を活用する方針が示されている。これを受け、国公立大学では難関大学を中心に、英語認定試験を出願資格として表明する大学も増加しているという。また、国立大学協会が2018年6月に公表した参考例では、出願要件とする場合は「CEFR対照表のA2以上」、共通テストの英語の成績に加点する場合は英語全体の「2割以上」とする例を示している。

アンケートでは、英語認定試験を出願資格として利用する際に、出願資格として適当と思われるCEFRレベルを質問。適当とするレベルでは「A2」45%がもっとも多く、ついで「B1」32%だった。一方、「出願資格とすることは望ましくない」という回答も15%を占めた。その理由として、「CEFRの基準自体が曖昧。目的の異なる試験を比べられるのか」「共通テストは全国で共通であるべき。外部試験や検定は居住地等により不均衡が大きい」などの理由があがっていた。

英語認定試験の成績を点数化して利用する場合、配点は英語全体の何割程度が妥当と思うかを尋ねると、43%が「2割程度」、19%が「2割未満」と答え、「2割以上」と考える教員は7%にとどまった。「共通テスト『英語』に加点することは望ましくない」との回答も30%を占めており、英語認定試験成績の点数化には否定的な意見がみられた。

そのほか、マーク式問題と記述式問題で出題される共通テスト「国語」についてもアンケートを行っている。記述式問題は段階別成績表示となっており、国立大学協会では、段階別成績表示はその結果を点数化してマークシート式の得点に加点して活用することを基本とし、加点する点数の具体的な設定として国語全体の「2割程度」を例示している。

記述式問題を点数化するなら、配点は国語全体の何割程度が妥当かという質問では、国立大学協会が例示した「2割程度」が53%と半数以上を占めた。一方で、「2割未満」とする回答も35%となり、「現行のマーク式も自己採点ミスは少なからず発生している。 採点のブレが容易に予想される記述は限りなく圧縮するべきではなかろうか」などの意見があったという。

河合塾は「Kei-Net」の入試・教育トピックスにて、「大学入学共通テストに関する高等学校教員アンケート」のほか、「2019年度大学入試 受験生の傾向~高校教員アンケート結果より~」を掲載。各大学が2018年度に発表した入試に関する情報なども閲覧できる。

黄金崎綾乃