「密漁」書類送検半減 横須賀海保、被害最多はサザエ

 横須賀海上保安部が管内(横須賀、逗子、三浦、葉山の4市町)で2018年に密漁容疑で書類送検した件数は153件だったことが保安部のまとめで分かった。18年は水上バイクへの取り締まりなどに人員を割いたため、密漁の取り締まり自体が減ったという。

 保安部によると、送検容疑の内訳は、採取できる海産物の大きさなどを制限した県海面漁業調整規則違反が85件で、漁業権を侵害する漁業法違反が68件。マリンレジャーが盛んになる7、8月で100件を超えた。

 海産物別では、サザエが最多の約96キロ。タコ(約16キロ)、アワビ(約1キロ)が続いた。サザエは、シュノーケルと水中メガネを着用し、素手で採取する手口が大半を占めるという。

 書類送検の件数は、漁業者からの要望を受けて取り締まりを強化した16年(215件)から増え、17年は299件だった。

昨年8月に三浦市内でレジャー客が採取したサザエ(横須賀海上保安部提供)

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