平戸の春日トンネルが貫通 供用開始は2019年度

 長崎県平戸市春日町と主師町を結ぶ主要地方道平戸田平線春日トンネルの貫通式が7日、現地であった。供用開始は2019年度の予定。
 17年12月、着工した同トンネルは全長339メートル、幅6.5メートル。世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産に含まれる春日集落へのアクセスや、病院への搬送が約1分短縮される。
 式には住民や市、県の関係者ら約40人が出席した。県県北振興局の永松和人局長が「トンネルの完成が地域、観光振興に大きく寄与するものと期待する」とあいさつ。鏡開きや万歳三唱などで祝った。
 春日地区を代表し参加した寺田一男さん(69)は「ここまで工事が進んだことは喜ばしい。開通後は交流人口がさらに拡大してほしい」と話した。

鏡開き後の乾杯で貫通を祝う工事関係者ら=平戸市内

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