驚異の点取り屋にスピードスターも バルサのカンテラ育ちだった8人の実力者

マウロ・イカルディ photo/Getty Images
ペペ・レイナ photo/Getty Images
ミケル・アルテタ photo/Getty Images
ケイタ・バルデ・ディアオ photo/Getty Images
アダマ・トラオレ  photo/Getty Images
ジオバニ・ドス・サントス photo/Getty Images
アレハンドロ・グリマルド photo/Getty Images
アンドレ・オナナ photo/Getty Images

バルセロナではこれまでも下部組織から優れた選手が何人も輩出されてきたが、中にはトップチームに定着できずクラブを去った者もいる。今回英『Squawka』はそうした選手たちにスポットを当てており、バルセロナのDNAを持つ意外な選手をリストアップしている。

1.マウロ・イカルディ(インテル/FW)

やや意外な経歴と言えよう。イカルディはボックス内で勝負する純粋なセンターフォワードで、バルセロナらしくない選手だ。2008年から約3年間バルセロナのユースで過ごし、2011年にサンプドリアに移籍。当時バルセロナでは0トップも使用されていただけに、イカルディを起用する案はなかったのだろう。

2.ペペ・レイナ(ミラン/GK)

これは納得できるのではないか。リヴァプールでも活躍したレイナは足下の技術が高いGKと評価され、高いフィード能力を備える選手だ。バルセロナでもトップチームで試合に出場したことはあるのだが、守護神を任されるまでには至らなかった。それでもリヴァプールやナポリで活躍するなど、トップクラスのGKなのは間違いない。

3.ミケル・アルテタ

アルテタもバルセロナらしい選手だ。エヴァートンやアーセナルで活躍したアルテタは、中盤でボールを散らしながらゲームを作ることのできる職人肌のMFだった。バルセロナではトップチームに昇格できなかったが、その実力は高い。

4.ケイタ・バルデ・ディアオ(インテル/FW)

イカルディと同じく現在インテルでプレイするケイタは、サイドを中心にプレイする突破力のあるアタッカーだ。2004年から2011年までバルセロナのユースで過ごし、そこからラツィオに移籍している。ジョゼップ・グアルディオラ率いるバルセロナではイサーク・クエンカやクリスティアン・テージョなど若いサイドアタッカーもチャンスを得ていたが、ケイタは新天地を目指すことになった。

5.アダマ・トラオレ(ウォルバーハンプトン/FW)

サッカー界でも1、2を争うと言われるスピードスターのトラオレもバルセロナのユースで育った選手だ。トップチームで出番も得たが、定着することはできず2015年にアストン・ヴィラに移籍。そこからミドルズブラ、現在のウォルバーハンプトンとイングランドのクラブを渡り歩いているが、あのスピード感はプレミアが最も合っているか。

6.ジオバニ・ドス・サントス(LAギャラクシー/FW)

こちらは有名な存在だ。メキシコの若き天才アタッカーとして知られたドス・サントスはバルセロナでも才能の片鱗を見せることはあったが、2008年にトッテナムへ移籍。そこからガラタサライ、マジョルカなど複数クラブを渡り歩いており、メッシとも比較されたドス・サントスはなかなかブレイクできなかった。メキシコ代表では重要な存在だったが、期待していたようなキャリアではなかったかもしれない。

7.アレハンドロ・グリマルド(ベンフィカ/DF)

左サイドバックを務めるグリマルドは2008年から4年間バルセロナのユースで過ごした。Bチームでは多くの出場機会を得ていたが、2015年にポルトガルの強豪ベンフィカへ移籍。とはいえグリマルドはまだ23歳と若い選手で、今もマンチェスター・ユナイテッドなどビッグクラブが興味を示していると言われている。本格的なブレイクはここからだろう。

8.アンドレ・オナナ(アヤックス/GK)

こちらもグリマルドと同じく若い。22歳のオナナは驚異の若手軍団と言われるアヤックスの守護神を任されており、バルセロナ復帰を夢見ている。バルセロナにはマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンという絶対的な守護神がいるものの、イェスパー・シレッセンに代わる第2GKとして最も近い位置にいるのがオナナと言ってもいいだろう。2015年にアヤックスへ向かったのは成長するうえで正解だった。

いずれも実力者ばかりで、バルセロナの育成力が分かるリストと言えよう。今もリキ・プイグ、カルレス・アレニャなど興味深い若手が下から上がってきている。トップチームに割って入れる選手はほんの一握りだが、今後も次々と有望な選手が出てくるはずだ。

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