「ガイアの夜明け」でスルガ銀行ずさん融資が紹介される 「婚活サイトで知り合い言われるままに契約」「老後のための投資で毎月30万円の赤字」

©株式会社グローバルウェイ

画像は番組公式サイトのキャプチャ

2月5日放送の「ガイアの夜明け」(テレビ東京)では、レオパレス21の界壁問題への追跡取材が話題になった。同時にスルガ銀行の個人向け融資の不正横行も紹介され、こちらも注目を集めている。いずれも、女性の将来への不安につけ込み、詐欺的な契約を結んだ事例だ。

都内で暮らす25歳の女性Yさんは、婚活サイトで "経営者"と知り合い、さらに仕事仲間だというA氏を紹介された。

「すごい優しい人だと思いました。『少しでも私の人生が安定するように助けてあげる』って感じでした」

と振り返るYさんは、A氏に紹介されたスルガ銀行の行員に言われるまま、200万円の個人向け融資の契約を結んでしまった。(文:okei)

スルガ銀行のずさん融資が発覚した直後に契約

大きな借金を背負ってしまったYさんは、当時は求職中で貯金はわずか。Aさんを信じて「よく確認もせず(契約書に名前を)書いてしまった」と悔やむ。契約の日付は、去年の5月31日で、スルガ銀行の不正融資が発覚した2週間後だ。公に記者会見した直後に、まだ不正融資を続けていたことになる。

Yさんの契約書では、融資の使い道は身に覚えのない「介護費用」となっていた。年収は100万円ほどだったが、スルガ側が用意した申込み書には、年収「420万円」とある。まるでデタラメの改ざんだ。不審に思ったYさんはA氏に連絡を取ろうとしたが、音信不通になってしまった。

東京に住む50代の女性Sさんは2年前、投資目的で岩手県の3階建ての中古マンションを約8000万円で購入した。

「年取ってからの不安って大きいじゃないですか。不動産投資で、働かなくても収入を得られる環境を作りたいなと思ったから、一棟ものを手掛けたんですけれど…」

部屋の中は壁紙が剥がれ雨漏りしており、相当リノベーションをしないと入居者は見つからないだろう。はっきり言えば、オンボロマンションだ。

購入前は入居者がいるという前提で部屋の中まで見られず、18部屋中15部屋が入居済みと説明されて購入した。ところが、買った直後に半分が退去。「8部屋しか入居していない」と知らされた。

大手企業に勤めていたSさんは、精神的ショックで仕事を辞めた。現在の家賃収入は毎月15万円。ローン返済額が月45万円なので、月々30万円の赤字だ。現在ローン返済は滞っている。

不動産業者が銀行残高5万円未満なのに5000万円と改ざん そこにスルガ銀行が融資

Sさんのマンションを販売したのは2013年設立の不動産業者。全国で中古の一棟マンションを中心に販売していることで知られている。ホームページでは、「毎月確かなキャッシュフローを得ていきましょう」と謳っている。

同社の元社員は、

「自己資金の改ざんは僕が入社した時からやっていました」

と番組内で証言。改ざんはほぼ100%近く行われ、メガバンクに口座を持っている客なら口座番号と支店名だけもらい、会社側で「残高を増やし入出金履歴も作っていた」と明かす。顧客の自己資金を改ざんし、本来はできない融資を組織的にしていたというのだ。

Sさんが融資を受けたのはやはりスルガ銀行で、審査書類では銀行残高は5000万円以上になっていた。

「でも(当時)私の所には4万8000円しかない。この改ざん、すごくないですか? 」

と、Sさんは怒りを抑えきれない様子だった。

この改ざん問題についてテレ東が不動産業者を直撃すると、「今初めて聞いた話なので答えようがない」「わからないですね。会社を通して欲しい」として、「以上です!ありがとうございました!」と話を終わらせた。

視聴者からは、これらの酷い事例にネット上で怒りの声が上がり、Sさんに同情するツイートも1000以上リツイートされている。

一方で、自業自得という声も出ていた。確かに日頃から報道を見ていれば気づくことはあったかもしれないが、将来への不安を利用して、却って苦境へ追い込む行為は悪質だ。Sさんは、現在は契約の解除を求め不動産業者を提訴、Yさんも弁護士を通じて係争中のようだった。