疾病リスク ネットで確認 健診結果で確率表示 長崎県、予測システム導入へ

 個人がスマートフォンなど携帯電話やパソコンから長崎県の専用ホームページ(HP)にアクセスし、健康診断結果や生活習慣を入力すると5年後、10年後の疾病リスクを確率で示すシミュレーションシステムを、県が2019年度に導入する方向で調整していることが7日、分かった。さらに改善項目をチェックすると、低くなる確率まで見られるという。
 県が掲げる「健康長寿日本一の県づくり」の一環。同種システムの導入は、九州では福岡県に続き2例目という。
 県によると、システムは研究機関や民間業者と連携して開発する。県のHPから専用ページに接続でき、血圧や血糖値といった健診結果の数値や、運動習慣・喫煙の有無などを入力すると5年後、10年後に糖尿病や心血管疾患になる確率が表示される。そこから食生活の改善、体重減量、禁煙などの目標を入力すると、疾病リスクの確率が再計算されるという。
 県国保・健康増進課は「県民に納得してもらいながら健康づくりを実践してもらうための施策」と説明。▽年1回の健診受診▽1日9千歩▽1日3回の野菜摂取-も呼び掛けている。

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