熊本地震の経験、次世代に 東京の高校生が益城町で防災学習

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住民ガイドの説明を受けながら、クランク状に折れ曲がったあぜ道の横ずれ断層を見学する高校生=益城町

熊本地震後に落ち込みが続く修学旅行の客足を呼び戻すため、熊本県益城町などが作成した防災・減災学習プログラムが7日、初めて活用された。東京の高校生約150人が、同町堂園の国指定天然記念物「布田川断層帯」を見学した。

 プログラムは町と県、県観光連盟が作成。県内では、ほかの4市村でも作られている。受け入れ体制が整ったのは阿蘇市に続き2カ所目。

 都立石神井高(練馬区)の2年生のグループは、あぜ道がクランク状に折れ曲がる形で地表に露出した横ずれ断層を見学。住民ガイドの永田忠幸さん(35)は「近くの池に伝わる大蛇伝説は、大地を揺るがした地震を後世に伝えようとしたのではないかと言われている」と説明した。

 同じくガイドを務めた吉村静代さん(69)は、地震発生直後の地域や避難所の様子を紹介。支援物資が届くまでの状況を質問した同校の驛田[えきだ]拓人さんは「いつ地震が起こるか分からない怖さを感じた。自宅の備えが十分かあらためて見直したい」と話した。(立石真一)

(2019年2月8日付 熊本日日新聞朝刊掲載)