レオパレス施工不良 県内でも不安の声【大分県】

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レオパレス21の本社=8日、東京都中野区

 賃貸アパート大手レオパレス21の施工不良問題で、同社は8日、大分県内に5棟ある不良物件はいずれも天井の耐火性能が不足していると県に伝えた。具体的な場所や入居者数はプライバシーを理由に公表していない。県内のレオパレス物件入居者からは「自分の住んでいる所は大丈夫なのか」「引っ越せと言われても急にはできない」と不安の声が上がった。

 県建築住宅課によると、同社福岡支店(福岡市)の担当者が県庁を訪れ「材料の納品書などを基に5棟を割り出し、実際に物件を確認したわけではない」と説明した。対象物件のオーナーや入居者に連絡を始めており、施工状況を調べるという。

 樋口邦彦課長は「現時点の情報は内容が不明確。早急に所有者らに説明し、現地で詳細を確認した上で、改修方法を決めて報告するよう求めた」と話した。

 大分市金池町にあるレオパレスセンター大分店は午前10時から通常営業。従業員数人が相次ぐ問い合わせや抗議の電話対応などに追われた。同社によると、県内には約280棟(約4600室)がある。

 入居者は困惑の表情を浮かべた。同市旦野原のアパートに4年近く住んでいる男子大学生(22)は「ニュースを見て驚いた」。

 会社から連絡はないが「壁が薄く、上の階の足音がよく響く。他の物件も不備がないとは言い切れないのでは」。

 同市葛木の50代女性会社員は、自宅が対象かどうか同店に電話で問い合わせた。「今のところ問題ないが、今後の全棟調査でどうなるか分からないと言われた。仕事もあるので急には引っ越せない」とこぼした。

 物件のオーナーは先行きを懸念している。同市で1棟を所有する無職男性(77)は「少子化が進み、借り手が減っている。イメージダウンでさらに拍車が掛かるのではないか。対象になっていない入居者とオーナーにもきちんと説明し、誠意ある対応をしてほしい」と求めた。