仲間がいること大事  核兵器廃絶への活動考える 川崎哲さん講演、学生らに助言

 核廃絶を訴える非政府組織(NGO)ピースボートの共同代表で、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営委員を務める川崎哲さんが7日、長崎市桜町の県勤労福祉会館で「2019年、核兵器をなくすためにあなたができること」と題して講演し、来場した学生や被爆者ら約30人と意見交換した。
 川崎さんは「核兵器の問題、国際社会の問題に触れた以上、18歳以上なら選挙に行ってほしい」と主張。さらに「700人以上の国会議員が核兵器問題に対してどう考えているかスマートフォンで分かり、さらに電話や会員制交流サイト(SNS)で連絡を取ることのできる仕組みを作っている最中。統一地方選の前に発表したいと考えている」と明かした。
 講演の後、来場者は「今年、核廃絶のためにできること」などについて、意見や悩みなどを出し合った。会場からは「気持ちを切らさず活動するにはどうすべきか」などという声が上がり、川崎さんは「ICANで活動していると、全然違う国の人が頑張っていたり、外交官の人が熱心に動いていたりするところを目にして、元気をもらう。違う場所に仲間がいることはとても大事」と答えた。

川崎さん(左奥)の前で意見発表する高校生=長崎市、県勤労福祉会館

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