V長崎の地元出身ルーキー 「バンビ」から一人前に

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 長崎市出身の大卒ルーキーが、新生V・ファーレン長崎のスタメン定着を狙ってキャンプに励んでいる。長崎南山高から東海学園大(愛知)を経て、地元へ戻ってきた鹿山拓真(22)。身長190センチの大型DFは「日本代表を目指したい」と大志を抱く。

 昨季は大学に所属したままJリーグの試合に出られる「特別指定選手」だった。公式戦初出場のルヴァン杯鳥栖戦で初得点。鮮烈なデビューを飾り、周囲から祝福されたが「ごっつあんゴール。自分が取ったと言うより取らせてもらった。もっといいゴールを」と冷静に受け止めている。

 1月の沖縄キャンプは「先輩たちに負けないように自分が引っ張るくらいの気持ち」で取り組んだ。大学時代はなかったトレーニングを通じて現状を知った。「ジャンプ力や加速力、筋力がまだまだ足りない。プレー面は見る位置やポジショニングが…」。強くなるための課題が見つかったのは大きな収穫だった。

 アピールポイントは「後方からのパス、ヘディングの高さ、カバリングの速さ」。J2千葉、J1・FC東京との練習試合はセンターバックとして無失点に貢献した。

 日本代表の森保一監督や吉田麻也主将は同郷の先輩。「前までは上すぎて憧れの存在」だったが、今は目標になっている。1日のアジア・カップ決勝で吉田と共にセンターバックを担った冨安健洋は2歳下の20歳。「そっちの方が気になる」と対抗心を燃やす。

 代表のレベルを知る手倉森誠監督と早川直樹コーチの存在も心強い。「いろんなことを吸収して、悩みながらもチャレンジして成長していけると思う」。愛称は「シカ」だが、監督からは沖縄キャンプ3日目の練習中に「バンビ(子鹿)」と呼ばれた。真意は定かでないが「まだ小さいから“鹿”になれていない」と感じている。一人前と認めてもらえるように、今よりもっと強くなる。

FC東京との練習試合。無失点に貢献した大卒ルーキー鹿山=沖縄県、かいぎんフィールド国頭