プレミアリーグもいよいよ終盤戦へと突入していくが、現在は26試合を消化しているマンチェスター・シティと1試合消化が少ないリヴァプールが勝ち点62で並んでいる。それを勝ち点差5で3位トッテナムが追いかける構図となっており、内容的にもタイトル獲得の可能性はこの3チームに絞られたと見ていいだろう。
米『ESPN』はこの3チームの運命を分けるゲームが6試合あると特集している。この6試合はタイトルレースに大きな影響を与える可能性が高いのだ。
1.マンチェスター・ユナイテッドVSリヴァプール(2月24日)
何より不気味なのは、リーグ戦においてリヴァプールがマンUの本拠地オールド・トラフォードで勝利を挙げたのは2013-14シーズンが最後ということだ。しかも今のマンUはオーレ・グンナー・スールシャールの下で調子を取り戻しており、簡単にいくはずはない。同メディアはこのゲームをマンUが勝利すると予想している。リヴァプールにとって黒星は相当な痛手だ。
2.エヴァートンVSリヴァプール(3月3日)
現在のエヴァートンは理想的な状況とは言えないが、このカードはプライドをかけたマージーサイド・ダービーだ。前回対戦は何とかリヴァプールが1-0で勝利を収めたが、本拠地でリベンジを果たそうとエヴァートンは燃えているだろう。リヴァプールが優勝するにはここでも勝ち点3を獲得しなければならない。
3.マンチェスター・ユナイテッドVSマンチェスター・シティ(3月16日)
またまたマンUの登場だが、今調子を上げている彼らはタイトルレースに大きな影響を与える可能性がある。このマンチェスター・ダービーもマンCにとって難しいゲームになるはずで、勝ち点を落とす可能性は十分に考えられる。逆にリヴァプールとしてはここまで互角についていくことができれば、勝ち点差を広げるチャンスとなるだろう。
4.リヴァプールVSトッテナム(3月31日)
仮にここまでトッテナムがタイトルレースに食らいついていた場合、このカードは優勝を争う直接対決となる。加えてこの時期にはFWハリー・ケインとMFデル・アリが戻ってきているはずで、トッテナムは盤石の状態で迎えられると予想されている。同メディアはドローで終わるのではないかと予想しているが、このカードは間違いなく順位表に直接的な影響を与えるものとなる。
5.リヴァプールVSチェルシー(4月13日)
このカードが重要視されている理由は、リヴァプールが優勝に近づいた2013-14シーズンの再現となる可能性があるからだ。当時リヴァプールはマンCと激しい優勝争いを繰り広げ、4月27日にアンフィールドにチェルシーを迎えた。ここで起こったのが主将スティーブン・ジェラードのスリップだった。思わぬミスから相手に先制点を与え、試合も0-2で落とした。リヴァプールにとって悪夢の1日となり、今季も終盤にホームでのチェルシー戦を控えているのは少々不気味だ。嫌な記憶を払拭する意味でも重要なカードだ。
6.マンチェスター・シティVSトッテナム(4月20日)
まさに最終局面だ。マンCはもう強豪との対戦が今節のチェルシー戦、マンUとのダービーマッチ、トッテナム戦くらいしか残されていない。トッテナム戦はタイトルレースの行方を左右する一戦となる可能性があり、4月はリヴァプールとチェルシーの対戦を含め波乱が起こるかもしれない。ここが大一番となるのは間違いないだろう。
こうして見ると同メディアがピックアップしたゲームはリヴァプールのものが多い。実際リヴァプールの方がビッグゲームが多く残っており、そこはやや不利だ。今季も頂点には届かないのだろうか。勝負の終盤戦がいよいよスタートする。