原発事故想定し防災訓練 鹿児島から芦北町などへ避難

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原子力防災訓練で、避難所の「県立あしきた青少年の家」に入る鹿児島県阿久根市の住民ら=9日、芦北町

 九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の事故を想定した防災訓練が9日、同県を中心に約5千人が参加してあった。阿久根、出水各市の計約100人が、県境を越えて熊本県芦北町や水俣市に避難する手順を確認した。

 鹿児島県と原発周辺の同県内9市町が主催。川内原発1、2号機が新規制基準に適合し、2015年に再稼働してから4度目の訓練。熊本県側への避難訓練は3回目で、参加市町は避難に関する協定を結んでいる。

 訓練は薩摩半島西方沖で震度7の地震が発生し、重大事故で川内原発から放射性物質が放出されたとの想定。阿久根市鶴川内地区の45人はバスで、約60キロ離れた県立あしきた青少年の家(芦北町)に到着。原発事故の仕組みや避難時の留意点を専門家から聞いた。

 同地区内にある萇野[へごの]区の羽田又男区長(70)は「全国各地で地震が起き、いつ鹿児島が大揺れしてもおかしくない。高齢者の避難など課題と向き合いたい」と話した。

 熊本県庁でも、事故状況などを関係市町に伝える訓練があった。(福山聡一郎)