ヴォルターズ、2位後退 福島に延長負け【ハイライト動画】

©株式会社熊本日日新聞社

【熊本-福島】第3クオーター、アシストを決める熊本の古野(右)=水俣市立総合体育館

 バスケットボールBリーグ2部(B2)第21節第2日は9日、水俣市立総合体育館などで9試合を行い、西地区1位の熊本ヴォルターズは東地区4位の福島ファイヤーボンズに延長の末、110-118で敗れた。熊本は通算27勝11敗。勝率で並んでいた2位島根が奈良に勝ったため単独首位に浮上し、熊本は2位に後退した。

 第1クオーター、熊本はチェハーレス・タプスコットを中心に得点を重ねたものの追い上げられて27-27。第2クオーターは相手の厳しい守備に苦しみ44-48で折り返した。

 第3クオーター、俊野佳彦の速攻などで逆転するも引き離せず71-69。第4クオーターは一時11点差までリードを許したが盛り返し、残り4秒で俊野が3点シュートを決めて100-98。しかし残り1秒で相手に2点を決められて延長へ。5分の延長戦は開始直後からシュートミスが続き、突き放された。

 西地区3位の広島は、東地区2位茨城を93-71で破り、熊本とのゲーム差は1・5となった。

 熊本は10日午後2時から同会場で福島と再戦する。(山本遼)

古野、1000アシスト リーグ最速「仲間のおかげ」

 熊本の不動の司令塔が金字塔を打ち立てた。B2、B1を通じてリーグ最速となる1000アシストを達成したポイントガードの古野拓巳主将は「コートに立たせてくれるスタッフ、シュートを決めてくれる仲間がいるから」と、ただただ周りに感謝した。

 Bリーグ発足前のNBL時代、日本経済大4年だった2015年1月にアーリーエントリー制度(当時)で入団。「視野が広く、得点能力が高い」。当時の清水良規ヘッドコーチ(HC)が前年の練習試合で隠れた才能を見抜いていた。Bリーグ3季、158試合目で偉業に達した。

 「常に仲間の位置を把握していて、コートのどこにいてもフリーになるとパスを飛ばしてくれる」と俊野佳彦。節目のアシストも、態勢を崩しながら、素早くフリーの福田真生を見つけて送ったパスだった。

 ただ、試合は警戒していた外国籍選手ら福島の得点源を抑えられず延長で惜敗。島根に地区首位の座も奪われた。「いかに地区優勝をもぎ取るか。今はどう勝つか、しか頭にない」と古野はすぐにリーダーの顔に戻った。

 「B1でも通用することはNBL時代に見せていたし、あの時よりも格段に成長している」。入団以来、共に戦ってきた保田尭之HCも絶大な信頼を寄せる。「僕みたいな無名の選手がここまで来られたのは、本当に周りのおかげ」と繰り返す25歳は「まだまだ成長していきたい」。B1昇格の悲願を遂げるまで、目の前の戦いに全力で挑む。(坂本尚志)

(2019年2月10日付 熊本日日新聞朝刊掲載)