鷹・工藤監督、サファテの調整は慎重に「状態はいい」も「確認しながらやっていく」

チームに合流したソフトバンクのデニス・サファテ【写真:福谷佑介】

サファテは10日に宮崎キャンプに合流し、早速キャッチボールなど行う

 ソフトバンクのデニス・サファテ投手が10日、チームが行っている宮崎春季キャンプに合流した。股関節の手術を受けてチームを離れていた右腕にとっては約10か月ぶりとなる合流。チームメートと握手やハグを次々に交わして久しぶりの再会を喜び、ファンからも「サファテおかえりなさい!」との声が次々に上がっていた。

 前日9日に来日し、この日宮崎入りしたサファテ。キャンプに合流すると、早速、工藤公康監督も見守る中でキャッチボールを行い、約60メートルほどまで距離を伸ばした。その後も近い距離で力強いボールを投げ込み、さらにはカーブやフォークといった変化球も投じた。投手陣が行っていた投内連携にも飛び入り参加し、元気いっぱいにキャンプ初日を過ごしていた。

 この「キング・オブ・クローザー」の姿に、工藤監督もひと安心だった様子。サファテ自身とも話し合いの時間を持ち「だいぶ状態はいいようだね。今日投げているボールでも結構投げられている。状態がいいんだろうな、と」と語り、術後の経過は良好であることを伺わせた。

 とはいえ、手術明けということで、慎重に慎重を期して調整させていく方針。「確認、確認しながらやっていこうと思っている。話しながら進めていこうと」と語り、「開幕に間に合いそうか?」という質問に対しても「それはボチボチ進めていかないといけない。しっかりしたものを作ってくれるほうがいい。今の時点では、どうとは言えない」と、あくまでも焦らせることなく調整を進めさせる考えだ。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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