花粉2倍、対策早めに 昨夏猛暑で飛散増

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 熊本県内でもスギ花粉の飛散シーズンが始まった。日本気象協会九州支社は今年の花粉の飛散量を昨年の2倍と予測。昨夏の猛暑が影響しており、医師も「今年は例年より飛散が早く、インフルエンザや風邪の流行期と重なり重症化の恐れもある」と早めの対策を呼び掛けている。

 宇野耳鼻咽喉科・アレルギー科医院(熊本市東区)の宇野正志院長によると、スギとヒノキの花粉の飛散量は、前年夏につく花芽の量で決まる。7月の平均気温が高く、日照時間も長ければ量も増える。

 熊本市の過去35年分の7月平均気温は27・3度。この値を超えると飛散量が多く、過去5年でみると前年に平均気温を超えたのは14、17、18年。いずれの年の飛散量も、1シーズン当たりの平均値(1平方センチ当たり約2800個)を超えた。日照時間も同様の傾向という。

 記録的な猛暑だった18年7月の平均気温は29・0度と、過去最高レベル。宇野医師は「今年の飛散量はかなり多いだろう」と予測する。

 飛散量は1平方センチに何個の花粉が落ちるか、毎日数える。宇野医師は自院の屋上に観測器を設置。スギ花粉の飛散開始日も、同院では例年2月12日だが今年は7日と、5日早かった。

 県内では現在、インフルエンザが大流行中。風邪で鼻の粘膜が弱ると神経が過敏になり、アレルギーも重症化しやすいという。宇野院長は「この時期はインフルエンザや風邪と、花粉の両方に対策が必要です」と呼び掛けている。(林田賢一郎)

(2019年2月11日付 熊本日日新聞朝刊掲載)