『何をやってもキムタク』で大ヒットの映画「マスカレード・ホテル」

木村拓哉が主演する映画「マスカレード・ホテル」が大ヒットしている。目標興行収入も50億円に上方修正されるほどだが、関係者からは「やはりキムタクは『何をやってもキムタク』のほうがヒットする」と賞賛を浴びている。

東野圭吾氏の小説が原作の作品。公開前には「30億円」という興収目標だったが、「公開初日から満員御礼で、すでに興収26億円と、まさに大ヒットです。最近はヒットしてなくても宣伝のために『大ヒット御礼イベント』をやる映画も増えてますが、先日、『マスカレード・ホテル』も御礼イベントをやりましたが、今回は正真正銘の御礼イベントですよ」とある映画関係者。

公開前には微妙な空気感が漂っていたそうだ。

「木村の演じる新田浩介というのは原作のイメージからすると、もうちょっと若い俳優さんが演じるべきではという声があった。どちらかといえば“原作殺し”といわれる可能性もあった」(同関係者)というが、そんな不安をよそに大ヒットさせたのだ。ここにはやはりキムタクの力が存在するという。

ある芸能プロ関係者は「本人はテレビ番組で『何をやってもキムタク』と演技を酷評されることを苦しく思っていると、告白したことが話題になりましたが、ファンやお客さんが求めているのは、キムタクなんです。ドラマの『HERO』のように、最後はやっぱりキムタクがかっこよく決めるような作品なんです。それを嫌って、キムタクがキムタクでない演技をしてしまえば、それではヒットにはつながらない。前作の主演映画『検察側の罪人』はいい例でしょう。結局、いまひとつ伸び悩んだのはキムタクらしさが出てなかったということなんじゃないんですか」と分析する。

「何をやってもキムタク」は酷評ではなく、むしろ賞賛なのかもしれない。(二浦誠)

*画像参照 ホテル コルテシア東京【公式】Twitter

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