女子ハンド、チケット苦戦 五輪と競合、事務局危機感

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女子ハンドボール世界選手権とラグビーW杯のチケット販売をPRするポスター

 熊本県内で11月に開幕する女子ハンドボール世界選手権の観戦チケット販売が苦戦気味だ。第1弾の先行抽選販売の売れ行きは、想定の7割程度。東京五輪のチケット申し込みとも時期が競合して今後はさらなる“逆風”も予想され、熊本国際スポーツ大会推進事務局は「五輪の人気に埋没しかねない」と危機感を強めている。

 女子ハンドの先行抽選販売は昨年11月から約2カ月間、県内五つの会場単位で全試合が観戦できるパック券と、準決勝、決勝のチケットを公式サイトで売り出した。応募多数で抽選になったのは、県立総合体育館(熊本市)のパック券と、決勝のコートサイドに位置するS席にとどまった。

 同事務局は「好カードになる準決勝の販売が、予想外に伸びなかった。出場国の顔触れや組み合わせが決まっていないのも出足が鈍い一因」と分析する。

 3日からは公式サイトで先着順の先行販売(6月26日まで)が始まった。大会組織委員会はプレイガイド販売(5月~)、一般販売(7月~)と合わせて集客を本格化させる予定だが、2020年東京五輪も今年4月以降に抽選販売の申し込みを受け付けることが決まった。

 県ハンドボール協会の奥園栄純理事長は「知名度で五輪に負けるのは仕方ない。22年前に熊本で開催した男子ハンド世界選手権は大会が進むにつれ、盛り上がった。競技の魅力をどれだけ伝えられるかが勝負」と話す。

 熊本では10月にラグビーワールドカップ(W杯)の予選2試合もあり、観戦チケットを一般販売中。同事務局は「五輪並みのプレーが地元で見られる点をアピールして、二つの国際スポーツ大会の観戦需要を掘り起こしたい」としている。(野方信助)

(2019年2月11日付 熊本日日新聞朝刊掲載)