【MLB】2度手術のアスレチックス守備職人、日本開幕戦に間に合う「準備できている」

アスレチックスのマット・チャップマン【写真:Getty Images】

アスレチックスのチャップマンはオフに右親指、左肩を手術してリハビリ中

 オフに右手親指、左肩手術を受けたアスレチックスのマット・チャップマン内野手が3月20日のマリナーズとの日本開幕戦(東京ドーム)出場へ意欲を見せた。MLB公式サイトが報じている。

 昨季初の規定打席到達を果たし、打率.278、24本塁打を記録。パンチ力も魅力の1つだが、最大の売りは守備力だ。ゴールドグラブ賞受賞に加え、全ポジションを通してリーグで最も守備がうまかった選手に贈られるプラチナグラブ賞やウィルソン最優秀守備選手など、守備に関するアワードを総なめするなど、広い守備範囲と強肩を生かした三塁守備は高い評価を受けている。だが、昨年10月に右親指、12月には左肩の肩鎖関節を手術。3月20、21日のマリナーズとの日本開幕2連戦の出場は微妙となっていた。

 だが、明るい兆しが見えつつあるようだ。MLB公式サイトは「チャップマンが3月20日(の開幕戦)に間に合う予定」と題し、故障からの復帰を目指すア軍の正三塁手の現状を報告。「今春リハビリ中でスタートが遅れるが、3月20日に東京で行われるマリナーズとの開幕戦から彼を除外してはいけない」と伝えている。

 記事では「指は手術で完治したが、肩はまだ制限がある」との詳しい現状を説明。チームも「親指に悩まされた昨春のように、すぐにオープン戦に出場しない」と復帰を急がない方針だという。それでも、チャップマンは自身のリハビリの進行について「完全に回復するのがいつになるか断言はできないが、良くなるように毎日取り組んでいる。全てここからどうなるか次第だが、現状では、皆よりそれほど遅れているとは思わない」とコメント。実戦復帰は未定としながらも、「(シーズン)開幕に向けて準備はできている」と、日本開幕戦出場へ前向きに語ったことを伝えている。

 MLBを日本で観戦できるのは7年ぶり。リハビリを急ぐべきではないものの、メジャー屈指の三塁守備を見せる25歳の日本での躍動を期待したい。(Full-Count編集部)

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