馬術 小学生を強化 2巡目国体視野 アジア大会 高橋の金弾み

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基本の歩法を学ぶスーパーキッズの参加者=県馬事公苑
練習後、馬に水を与える参加者

 2020年東京五輪で日本勢の頑張りが注目される馬術。ジャカルタ・アジア大会で馬場馬術の高橋正直(伊香保バーデンファーム)が団体金に輝き弾みを付けた。群馬県内は昨年度、トップアスリート育成を目指す「ぐんまスーパーキッズプロジェクト」(県スポーツ協会など主催)の対象となり、28年の2巡目国体(国民スポーツ大会)などを視野に小学生の強化が加速している。

 前橋市の県馬事公苑では休日、スーパーキッズプロジェクトに参加する子どもたちが練習に精を出す。参加2年目の塩原嗣玄君(群大附小5年)は「高橋選手のように滑らかで人馬一体の演技がしたい。次の地元国体に馬場馬術で出場したい」と笑顔を見せた。

 経験豊富な指導者の下、基本の歩法や障害の練習などに取り組む。参加者は1年目となる4年生9人、2年目の5年生が8人。既に馬場馬術の大会に参加している子どももおり、技術を高めるとともに競技の盛り上がりに寄与している。

 家族の影響で始めた三浦琉偉さん(前橋元総社北小5年)は「馬が甘えてくるところがかわいくて、乗るのが楽しい。乗った感じが馬によって違うので乗りこなせるようにしたい」と夢中な様子。「将来は大きな大会に出てみたい」と意欲的だ。

 事業を運営する県馬術連盟によると、以前は連盟独自のジュニア教室を行っていた。強化に一段と力を入れるため、一般の関心を集めるスーパーキッズに加わった。連盟は「くらを通して伝わってくる馬の感覚は、たくさん乗らないと分からない。子どものうちから始めることが重要」と説明する。

 人気は高い。スーパーキッズの馬術の応募人数は本年度28人で、全10競技中2番目に多かった。事務局は「他の競技と比べて応募人数が多く、1年目から人気があった」とし、今後の事業に手応えを感じている。

 県馬事公苑の青木孝理事長は「最終的な目標は馬場馬術や障害飛越競技のベテランの養成」と国体を見据える。子どもたちは中学進学後、各乗馬クラブでの継続的な強化が視野に入るため、スーパーキッズで学んだ基礎は重要な土台となりうる。「事業を続け、立派な選手が育ってほしい」とレベルの底上げに期待を膨らませた。