マクラーレンF1、ブリティッシュ・アメリカン・タバコとパートナーシップ契約

 マクラーレン・レーシングが、11日、イギリスをベースとするたばこ製造・販売会社であるブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)とグローバルパートナーシップ契約を結んだことを発表した。

 この契約は、BATのリスク低減製品、つまり電子たばこや加熱式たばこなど、喫煙による健康リスクを低減させる可能性のある製品のみにフォーカスし、テクノロジーおよびイノベーションをベースにしたものであると、マクラーレンは述べている。契約期間は複数年だということだ。

「この複数年にわたるパートナーシップは、BATの転換するアジェンダを加速させ、リスク低減製品ポートフォリオを活用し、全世界のたばこ喫煙者およびニコチン消費者によりよい明日をもたらすことを目標とするものである」とマクラーレンは述べている。

「今回の契約により、両者はテクノロジー、イノベーションおよびデザインに関して共通の利益を得るとともに、それぞれの製品において重要な変化がもたらされることを目指す」

「関係の中核となるのは、テクノロジーだ。マクラーレン・アプライド・テクノロジーズは、バッテリーテクノロジーおよび先端材料などの分野においてBATと協力し合う。両社は最善の演習、革新的なノウハウ、相互体験を共有する」

 BATは1999年からブリティッシュ・アメリカン・レーシング(BAR)としてF1に参戦、同チームは後にホンダに買収された。同社がF1活動を行うのは、ホンダと契約していた時代以降、これが初めてとなる。

 現在多数の国でたばこ広告が禁止されており、フェラーリはフィリップ・モリス・インターナショナルとの契約により、同社のプロジェクト名『ミッション・ウィノウ』のロゴをマシンに入れ、2019年にはチーム名にもこの文字を含めたが、これがたばこのPR活動にあたるのではないかとして、オーストラリアで調査が行われている。

 マクラーレンは、今回の契約にあたり、BAT社のスローガン「A BETTER TOMORROW」とマクラーレンのロゴと並べた画像を発表している。
 マクラーレンの2019年型ニューマシンMCL34は2月14日に初披露される。

© 株式会社三栄