「覚悟を持っていけ」―日ハム栗山監督が定位置奪取を期待する若手とは

日本ハム・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】

浅間大基はレアード退団で昨秋から三塁挑戦中、指揮官「大変とか関係ない。前に進んでいる」

 日本ハムの栗山英樹監督が10日(日本時間11日)、高卒5年目の浅間大基外野手へレギュラー奪取の期待をかけた。昨季まで正三塁手だったブランドン・レアードが退団し、米アリゾナキャンプでは三塁にも挑戦中。指揮官は高卒5年目のイケメンへ「『ポジションを取りに行くんだ』としっかり覚悟を持っていけ」とゲキを飛ばした。

 17年11月に腰部椎間板ヘルニア内視鏡手術を受けた浅間は昨季、7月29日に1軍昇格。31試合出場し、打率.239、3本塁打、7打点、1盗塁だったが、後半は「1番・右翼」で先発する機会も多かった。昨秋キャンプからは人生初の三塁の守備に意欲的に取り組んでいる。栗山監督は「浅間の進み方は思ったより(進んでいる)。本当にアイツ頑張ってて。内野の守備も含めて。外野の守備も内野をやることでいい方向で出ている。しっかりと前に進んでいる」と評価した上で、こう期待を込めた。

「しっかりと前に進んでいる。(複数ポジションで)大変とか関係ない。ポジションを取りに行くんだとしっかり覚悟を持っていけと。こっちも期待しているし、打撃も腰の手術をした後に追い込めるようになってきた。思った通りに前に進んでいる。打球のスピードも速くなってきたし、非常に楽しみ」

 新人だった15年は5月5日の楽天戦で1軍デビューし、初安打初盗塁を記録。デビューから4戦連続安打をマークすると、9月23日のソフトバンク戦ではサヨナラ打。高卒新人のサヨナラ打は西武・清原和博以来29年ぶりだった。プロ1年目に上々のデビューを飾りながらも、これまで故障などに苦しんできた。

 金子弌大、王柏融を獲得したチームは16年以来のリーグ優勝、日本一への機運が高まりつつあるが、若手の成長は欠かせない。横浜高出身の22歳は指揮官の期待に応えたいところだ。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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