ロシアワールドカップでも活躍したトッテナムDFキーラン・トリッピアー、順調に伸びているリヴァプールDFトレント・アレクサンダー・アーノルドなど、今のイングランド代表には優れた右サイドバックが多く揃っている。
しかし、クリスタル・パレスでブレイクする21歳のDFアーロン・ワン・ビサカの存在も見逃せない。今季も1試合平均のタックル数3.8回を記録するなど、守備の1対1に関してはアーノルドやトリッピアーを上回る。次回のワールドカップでは確実にイングランド代表のポジション争いに絡んでくると見られている大型サイドバックだ。
そんなワン・ビサカにとってプレミアリーグでの経験は非常に貴重なものになっている。プレミアではトップレベルのアタッカーが揃っており、彼らと対峙することが大きな成長へと繋がるからだ。英『Guardian』によると、ワン・ビサカはこれまで対戦した中でもチェルシーMFエデン・アザールが1番厄介だったと振り返っている。
「アザールが1番難しかったね。彼はボールを持っている時も持っていない時も多くのことを仕掛けてくる。それが直接僕に影響せずとも、僕をポジションから剥がして誰かをフリーにしたり、何らかの形で僕に影響する。彼はすごくクレバーで、最高の選手の1人さ」
アザール、リヴァプールのサディオ・マネなど、プレミアのトップクラブが抱えるアタッカーは強烈だ。その環境で1対1の技術と駆け引きを磨いている183cmのワン・ビサカはどんなサイドバックへ成長するのか。2022カタール大会が楽しみな逸材だ。