全九州選抜高校バレー 女子 聖和19年ぶり準V

 バレーボールの第29回全九州選抜高校大会最終日は10日、宮崎県都城市早水公園体育文化センターなどで男女の準々決勝から決勝までが行われ、長崎県勢は女子の聖和女学院が決勝で東九州龍谷(大分)に0-2で敗れたが、19年ぶりに準優勝を果たした。東九州龍谷は5年連続15度目の優勝。

 聖和女学院は準々決勝で鹿児島南に2-1で逆転勝ちすると、準決勝は鹿児島女に28-26、25-21でストレート勝ちした。決勝は東九州龍谷に22-25、18-25で敗れた。

 長崎県勢はこのほか、男子の長崎南山が準々決勝で鎮西(熊本)に0-2、女子の九州文化学園も準々決勝で鹿児島女に1-2で惜敗。男子は鎮西が決勝で東福岡を2-0で下して、2年連続9度目の頂点に立った。

 ■東九州龍谷に善戦

 1月の県新人大会で4位だった女子の聖和女学院が、今大会の長崎県勢最高となる準優勝を果たした。決勝は東九州龍谷(大分)に敗れたが、岡田監督は「やりたいことができた手応えも感じた」と選手たちの健闘をたたえた。

 これまでは精神面の問題から、本来の力を出し切れない試合も多かったが、今大会は「前向きに積極的にゲームに入れた」(岡田監督)。平均身長は約165センチながら、セッター津田の巧みなトス回しから、WS中嶋、濱口、MB前田らが強気のスパイクを連発。予選グループ戦から接戦を制して勝ち進み、決勝も第1セットは22-23と王者をあと一歩まで追い詰めた。

 最後は162センチの相手エース室岡らを止められなかったが、存在感を示せた今大会。岡田監督は「勝ちたいという思いを高める試合になったかどうか。これからまた生活面を含めて鍛えていきたい」とさらなる飛躍に期待を込めていた。

【女子決勝、東九州龍谷-聖和女学院】第1セット、聖和女学院のWS濱口がスパイクを決めて13点目=都城市早水公園体育文化センター(写真提供・宮崎日日新聞)

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