ベイトリールの投げ方のコツ! 3つのキャストと注意点を覚えるのが上達の早道 ベイトリールの投げ方は、リールの構造とキャスティングのコツと注意点を意識することで、初心者でも練習を重ねることで、思い通りのキャスティングが行えるようになります。今回、ベイトリールデビューに向けて、投げる際の基本をご紹介します。

ベイトリールの投げ方について

バスフィッシングなどで人気のベイトリール。リールの構造上、スピニングリールとは全く違う手順で投げるため、初めて挑戦する方には少々難易度が高めです。特に投げ方を間違えてしまうとバックラッシュなどのライントラブルを起こしてしまうため、初めて使う方は必ずその投げ方を練習しておくことが大切です。

キャスティング時のコツ

ロッド全体にしっかりとウエイトを乗せる

ベイトリールでキャストする際に非常に大切なのがテイクバック(振りかぶり)。ベイトリールでルアーを投げる際はルアーのウエイトをしっかりとロッドのティップ~ベリーに乗せて、ロッドの反発と遠心力使ってキャストすることが大切です。

腕の力だけでキャストしたり、スピニングのようにロッドティップだけを使うキャストではバックラッシュを引き起こしてしまう可能性が高まります。

遠くへ飛ばそうと力まない

遠くに飛ばそうという気持ちから、ついついキャストに力が入ってしまうアングラーの方は多いのではないでしょうか。ベイトリールはロッドの反発力を使うだけで、充分遠くまでルアーをキャストすることが可能です。遠くへ飛ばそうとして余計な力みが入ると狙った方向に飛ばせなかったり、ブレる事でバックラッシュするなど、かえってルアーが飛びにくいこともあります。

手首のスナップを効かせる

ロッドに対して全身の力を伝えるためには体や腕全体の力を使ってキャストします。しかしロッドのしなりや反発力を使ってキャストするベイトリールでは、全身の力は不必要。手首のスナップを効かせることを意識することでよりトラブルレスなキャストが可能です。

ベイトリールで投げる際の注意点

ベイトリールでキャストをする際の操作にはいくつかの注意点があります。注意するべきポイントをしっかりと押さえることでより快適な投げ方をマスターできますよ。

クラッチを切る

ベイトリールでキャストする際に一番最初に行う大切な動作。クラッチと呼ばれる部分を親指で押し込むことで、スプールがフリーとなりラインが放出されます。投げ方のプロセスとしてはスピニングリールのベールを返す作業と同じです。

ハンドルの位置

ベイトリールはハンドルが回転することでクラッチが入り、スプールの回転が止まります。そのためキャストする際のハンドルの位置には注意が必要。ロッドを振った際の遠心力によってハンドルが回転するとクラッチが入りラインの放出が止まります。これはルアーのキャスト切れなどのトラブルにつながってしまうこともあるため注意しましょう。

サミングを行う

バックラッシュを抑える上で大切なサミング。ベイトリールはスプールがフリーになる構造であるため、キャストの際はそのスプールの回転を自分で微調整する必要があります。サミングをする際はグリップしている手の親指を使い、スプールエッジを指先で軽く押さえて調整します。

基本的には着水時に行いますが、上達するとブレーキ力を最小限にしてサミングで回転を微調整するというテクニックも可能です。

ベイトリールの投げ方基本の3種

ベイトリールを使った投げ方には基本となる3種類があります。使用するルアーやフィールドはもちろん、自分にあった投げ方をしっかりと覚えることで、バックラッシュなどのトラブルを軽減することも可能です。ここではそんな3種類の投げ方について詳しく紹介していきます。

オーバーヘッドキャスト

遠投性能もキャスト精度も高い基本の投げ方。やや距離のあるポイントに的確にルアーをキャストしたいシチュエーションに効果的です。キャストする際のリールのハンドルは利き手に合わせて必ず上か下に向けてましょう。テイクバック時にはロッドを斜めにせず真上に上げた位置で止めることでルアーのウエイトがロッドに乗り、しっかりと反発力を使ったキャストが可能です。

サイドハンドキャスト

飛距離よりもピンポイントに投げ込む精度や手返しを重視したい時の投げ方。キャスト精度も高く、バックラッシュのリスクを抑えることができるため初心者にもおすすめです。キャストする際は前方に真っ直ぐ突き出したロッドを利き手に合わせて真横から後方に振り出し、その際に生じるロッドの反発力でルアーをキャストします。

遠くで飛ばしたいがために力をいれてしまいがちですが、力まないことが成功の秘訣です。

フリップキャスト

バス、シーバス、ロックフィッシュなどで使われる穴撃ちにおすすめのフリップキャスト。飛距離を出すキャスト方法ではありませんが、手返しよくルアーをピンスポットに撃ち込めることが最大の魅力です。他のキャストと違い大きくテイクバックを取る必要がないため、前方に横向きで構えたロッドを僅かに動かした際の反発力でルアーをキャストします。サ

イドハンドキャストと同じく遠くへ飛ばそうと力んでしまうことは厳禁です。

ベイトリールの投げ方の基本を押さえて練習あるのみ!

ベイトリールはスピニングリールに比べると投げ方をしっかりとマスターするのに時間がかかりますが、使いこなせるとその多大な恩恵を受ける事ができます。今回紹介したキャスティングのイロハと注意点をしっかりと意識して、実際にフィールドでルアーを投げ倒すことが上達の近道です。

どうしてもコツが掴めない方はプロが映像で教えてくれるDVDなどを参考にするのもおすすめですよ!

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