アスレチックス1巡目指名・マレーがフットボール専念を表明

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昨年のドラフトでアスレチックスから1巡目(全体9位)指名を受けたカイラー・マレー外野手は、日本時間2月12日、自身のTwitterでフットボールに専念する意向を表明した。野球とフットボールの両方で高い評価を受け、MLBのドラフトで全体9位指名を受けただけでなく、大学フットボールで最も活躍した選手に贈られる「ハイズマン賞」を受賞したマレー。一時は「MLBとNFLの二刀流選手」として注目を集めていたが、最終的には用意された背番号「73」のユニフォームを着ることなく、NFLのクォーターバックとなるための準備を進めることを決断するに至った。

自軍が昨年のドラフトで「最高のアスリートにして最高の野球選手」と評価したマレーをスプリング・トレーニングに参加させるべく、粘り強く交渉を続けていたアスレチックスのビリー・ビーン野球部門上級副社長とデービッド・フォーストGMだが、マレーが今回の決断に至る日がやってくることをある程度覚悟していた様子だった。

フォーストは「こうなる可能性があることはわかっていた。我々は彼とこまめに連絡を取っていたし、彼がNFLの世界でも魅力的な選手であることは知っていた。つまり、こういうことが起こる可能性があることは最初からわかっていたんだ」とコメント。「自分の生活や時間をNFLのクォーターバックになるために費やすことを決めた。ベストのクォーターバックになって、NFL王者になりたいんだ。NFLの公開練習と面接に向けての準備を始めている」というマレーの意向を尊重する方針だ。

ただし、アスレチックスはマレーが再びMLBの世界を目指す日がやってくることを信じて、MLBにおけるマレーの保有権を放棄しないという。「我々は彼が素晴らしい野球選手になると思ったから彼を指名したんだ。いつかそれは起こるかもしれない」とフォースト。そのため、アスレチックスは今年のドラフトで補償指名権を得ることはできない。

「彼を指名したことを全く後悔していない」とフォーストは断言。ボブ・メルビン監督も「彼はハイズマン賞の受賞者なんだよ。我々には彼の保有権がある。まずは彼がフットボール選手として素晴らしいキャリアを過ごせるように彼を応援するよ」と前向きなコメントを残している。フットボール専念を表明したマレーのフットボール選手としてのキャリアには、MLBの世界からも大きな注目が集まりそうだ。