浦上秀樹さんは21歳の時、筋肉が徐々に衰えていく進行性の難病「遠位型(えんいがた)ミオパチー」を発症した。
現在は動かなくなった手の代わりに、口に筆をくわえて創作文字を描く「こころMoji」(※)の作品を生み出している。
何か出来ることはないかと探し続け、37歳の時に「こころMoji」と出合った。難病を発症してから15年以上経っていた。
口に筆をくわえて描かれる文字は、まさに芸術。個展では1文字1文字に思いを込めた作品が並ぶ。訪れた人の中には涙を流す人もいた。
座右の銘は「諦めないことが、自分にしかできないものを作る」。これからも多くの人の心に響く文字を描き続ける。
※「こころMoji」とは、漢字本来の持つ意味とは別に、自らの心を投影する言葉をひらがなにして漢字の中に入れ、字にもう1つの意味を持たせたアート作品。
浦上秀樹(うらかみ・ひでき)
1973年2月9日生まれ 46歳 埼玉県出身
21歳の時、進行性の難病「遠位型ミオパチー」を発症。
体の感覚や動かしたいと思う意思はあるものの、腕や足など筋肉を必要とする部分をほとんど動かせない状態に。
37歳で、ひらがなを組み合わせて漢字を描く「こころMoji」を書き始める。全国各地で個展を開催。
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