日本列島 来週にかけて気温変化大 高温に関する情報

2月2日~11日の10日間平均気温の平年差。出典:気象庁HP

きのう11日までの1週間、日本列島は北と南で気温差が大きかった。最強クラスの寒気が流れ込んだ北海道は寒い日が多くなったが、暖かい空気に覆われた九州南部から沖縄にかけては気温がかなり高くなった。特に9日(土)は、北海道の陸別で-31.8℃の極寒を観測した一方、沖縄では石垣島など3地点で25℃以上の夏日になるなど、南北の気温差が明瞭だった。

高温に関する異常天候早期警戒情報が発表されているエリア。出典:気象庁HP

 沖縄は、今後も気温の高い状態が続き、特に17日(日)からの1週間ほどは平年よりかなり高い見込み。奄美、西・東日本、東北では、15日(金)頃にかけて気温が平年並みか低い予想で、東北はかなり低い所もある見通し。ただし、週末以降は気温が一気に上昇に転じる地域が多く、18日(月)頃からの1週間ほどは平年よりかなり高くなりそうだ。
 
 このため、気象庁は沖縄から東北にかけての広い範囲に「高温に関する異常天候早期警戒情報」を発表して、農作物や体調管理に注意するよう呼びかけている。雪が多く積もっている地域では、急な気温上昇によるなだれの発生や、屋根からの落雪等にも注意が必要となる。
 
 なお、今回「高温に関する異常天候早期警戒情報」が発表されない北海道でも、今後は気温が上がる予想となっている。最新の1か月予報によると、北海道はこれまでの低温が解消して、16日(土)からの1週間は気温が平年並みとなり、翌週(23日・土)以降の2週間ほどは「平年並みか高い」見通し。

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