骨髄移植経験者「ドナーへ感謝」 高崎で登録推進シンポ

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来場者の前で自身について語る田代さん

 骨髄バンクへの理解を深め、ドナー登録の推進を図ろうと、県骨髄バンク推進連絡協議会(八木原勇治会長)は9日、高崎市のヤマダ電機LABI1ライフセレクト高崎でシンポジウムを開いた。骨髄移植を受けた主婦の田代律子さん(56)=栃木県高根沢町=らが自身の経験やドナーへの感謝を語った。

 田代さんは2008年に激しい倦怠感(けんたいかん)を感じるようになり、病院で検査した結果、「急性リンパ性白血病」と診断された。その後、医師の勧めもあって、骨髄バンクでドナーを探して骨髄移植を受けた。

 移植前に受ける化学療法は激しい吐き気とだるさとの戦いだったが、毎日面会に訪れる家族や医師の言動に励まされたと説明。白血球などの元になる造血幹細胞を提供したドナーに対しては「感謝しかない。生きる勇気と希望をもらった」と振り返った。

 現在は献血ルームなどでドナー登録を呼び掛ける説明員として活動しており、「同じ病気で闘う人の手助けをしていきたい」と力強く述べた。

 患者の家族で、「とちぎ骨髄バンクを広める会」の小野敏夫代表(70)も登壇し、「ドナーは死の淵にいる患者に生きる希望を与えてくれる存在」と話した。