雪の中で新酒まろやかに 小千谷・高の井酒造で仕込み作業

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日本酒を入れたタンクを雪に埋め込む作業を行う高の井酒造の社員たち=7日、小千谷市東栄3

 新酒を入れたタンクを雪に埋め込む、「雪中貯蔵酒」の仕込み作業が7日、新潟県小千谷市の高の井酒造で行われた。酒は約100日間、巨大な雪山に覆われたタンク内で熟成され、4月下旬から出荷される。

 雪中貯蔵酒は、雪の下で野菜を保存させると、うまみが増すとされることをヒントに、同社が1987年に始めた。

 ことし仕込んだ雪中貯蔵酒は、純米吟醸約1万リットル、純米大吟醸約5千リットル。この日の作業では、社員5人が除雪機やスコップを使い、敷地内の雪を積み上げ、タンクを埋めていった。雪山は高さ約5メートル、総重量は500トンほどになるという。数日間かけて行われた作業は同日、完了した。

 雪の中は平均温度0度、湿度100%に保たれており、熟成期間を置くことで新酒の硬さが取れ、まろやかな味に仕上がるという。

 同社の大久保剛総務部長(48)は「ことしは非常に雪が少なく心配したが、何とかいい雪山を作ることができた。とろみのある独特の味わいを楽しんでほしい」と話した。

 高の井酒造では、雪中貯蔵酒の完成を祝う「雪中祭」を5月18日に同社庭園で開く予定だ。