大きい寒暖差は春の兆し

北極の冬は太陽が全く当たらないためにどんどん冷えて冷たくなり、北極上空には極渦と呼ばれる非常に冷たい空気の塊ができます。
今年は、この極渦が2つに分裂し、大規模にアメリカ東部とシベリア東部に南下しました。
日本の寒波は、シベリア東部に南下した極渦の端ですが、極渦がまともに南下していたら、日本もアメリカ東部のように記録的な寒さとなって大きな被害がでたかもしれません。
このところ寒暖差が大きくなっています。一年のうちで寒暖差が一番大きいのは冬の終わりから春の初めですので、大きな寒暖差は春の兆しです。
とはいえ、寒さは今週いっぱい続きますので体調管理に努めてください。

気象予報士・饒村 曜

画像について:札幌・東京・福岡の2月の気温(13日以降は予想)

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